京都の流儀~おもてなし篇読ませて頂きました。

全日空の機内誌「翼の王国」の人気コラムが一冊の本になりました。

機内で読むのを楽しみにしてた方も多いと思います。


京都って私には敷居が高いイメージでした。

悪く言うと、冷たい、よそ者を受け入れないと言う・・・。

でもこちらを読んで、先入観で色々誤解をしていたんだと言うことが分かりました。
たとえば一見さんお断りは、大事なお客様を守るためなんです。

知らなかったのですが、お茶屋さんでの支払いはすべて”つけ”なんですね。

紹介された方が万が一支払えなかったら、すべて紹介した方がその肩代わりをするのです。

だからこそ、本当に信用出来る方しか、同伴することは出来ない訳です。

プライバシーもきちんとも守られます。

バイトがツイートして、有名人のプライバシーが晒されるなんてことは言語道断です。


 

粋な専門用語も知ることが出来てとても興味深かったです。

舞妓さんの長い帯は”だらりの帯”と言うそうです。

おかみさんはおかあさん、年上の芸妓さんはすべておえねさん、まるで家族のようです。

帯の柄、櫛やかんざしの色や飾りにも意味があるんですね。

言い回しや気遣いも素晴らしいのです。

たとえば、毎日のようにお茶屋さんに通っていても、前の日と同伴者が違う時は、

「長いことどす」と久しぶりのように装ってくれるそうです。

ああ、こういう気遣い、私も出来るようになりたい!!

今すぐにでも京都に行きたくなる、素敵なご本でした。

 


京都の流儀―もてなし篇― (翼の王国books)/徳力龍之介
 
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