家族の絆を感じるのはどんなとき? ブログネタ:家族の絆を感じるのはどんなとき? 参加中


先日WOWOWさんのドラマWの試写会で観た、

空飛ぶタイヤ」の原作本です。試写会記事は、こちら


ここ数日、めちゃ忙しくって、総会の記事も後回しです><

総会めぐりの合間、ちょっとの移動時間、空き時間でも、

この重い本を抱えていました。だって面白くて手放せません!

数寄屋橋のスクランブル交差点で、信号待ちでも読んでいましたよ!


空飛ぶタイヤ/池井戸 潤

¥1,995
Amazon.co.jp

序章は、被害で亡くなった若い母親の夫の手紙から始まります。

私はここでもう号泣でした・・・

ドラマでは、山口もえちゃんが演じていました。

優しくて綺麗なママでした。

ただ、息子と歩いていただけ、それなのに、

タイヤに直撃されて、亡くなってしまいます。



ドラマを先に観たので、赤松社長の言葉は、仲村トオルがしゃべっているようでした。


読みながら、理不尽さに腹が立って仕方がありませんでした。

自社のリコール隠しのために起きたタイヤ離脱事故。

3年前に起きたリコール隠しの体質は変わってない。

もし速やかに対応していたら、こんな悲惨な事故は起きなかったはず!


罪もない赤松運送に「整備不良」の一行で罪を押しつけるホープ自動車。

鵜呑みにする警察、銀行、取引先、追いうちをかけるような、

家族(息子)までを巻き込む誹謗中傷。


赤松社長は、自分の家族、従業員の家族を守るため、巨大な壁に立ち向かっていく。


ホープ銀行は、赤松運送への融資を打ち切るどころか、残金一括返済を求める。

その一方で、ホープ自動車への巨額の融資は実行しようとする。

すべて自分達の保身・昇進のため。

地道に真面目に仕事をしている優良中小企業がつぶれようが、

その従業員が路頭に迷おうが何の関係も無い。


同じく整備不良と処理された他の運送会社の人たちは、

ほとぼりの冷めた事故を蒸し返したくないと協力してくれない。

仲間だと思っていたのに、当然協力してくれると思ったのに、

誰も巨大企業に立ち向かうなんてしない。


皆が赤松は馬鹿だ、勝てるわけが無いと相手にしない。

赤松は、無謀ともいえる挑戦をした。


わずかな希望も次々と打ち砕かれて行く。

普通の人ならあきらめてしまうだろう・・・と思う場面は何度もあった。


息子がクラスの盗難事件の犯人扱いされて、いじめにあう。

その息子は、自分の信念を曲げることなく、

嘘を言った子どもととっくみあいの喧嘩をして、自分の無実を証明する。

その姿に、くじけそうだった赤松は勇気をもらった。


「パパこそお前にお礼を言いたい。勇気をもらったよ。」

「パパは勇気があるよ。ぼく、パパの真似をしてるだけだよ。」


この場面、電車の中でしたが、涙が出て仕方無かったです。

子供は、親の背中を見て育つと言いますが、

拓郎君は、お父さんの頑張りをちゃんと見てたんだって・・・


赤松の熱意が徐々に巨大は岩を動かしていく。

でも一筋縄では行かない、相手はホープグループなのだ。


週刊誌のスクープ記事も、グループ会社の広告を

すべて撤退するぞと脅して記事の差し押さえをする。

この記事さえ出れば、無実が証明されると思っていた赤松の衝撃はどんなだっただろう。


それでもあきらめない赤松の姿には胸が熱くなりました。

最後はおお、そうなったか!とびっくりしました。

お勧めです、ぜひ読んでみて下さい。


WOWOWの第一話無料放送も観て下さいね。

(29日日曜日夜10時からです!)

私ももう一度観たいと思います!