今日のスワローズ先発の山下投手は、昨年のドラフト会議でヤクルト球団が隅田投手の抽選に外れた後、広島球団と競合して交渉権を獲得した選手である。その山下投手が好投を続けるのを観て、自分は以下のツイートをした。


結果的に山下投手は7回2/3を投げてカープ打線を無失点に封じて、一軍初勝利を得た。打線はキブレハン選手とオスナ選手の本塁打で効果的に得点を奪い、スワローズが快勝した。



マツダスタジアムで開催されたカープvsスワローズは、5-1でスワローズが勝利。スワローズは今季79勝目を挙げ、貯金20となった。そして、年間80勝ラインにあと1勝と迫った。



今日の試合に先発したスワローズの山下投手は、序盤から比較的少ない球数で順調にイニングを重ねた。3回を僅か25球で抑え、4回は先頭の野間選手に二塁打を打たれたが、後続をしっかりと退けた。初登板のドラゴンズ戦では4回2/3で94球を費やしたが、今日の試合では5回終了時でも57球だった。



6回は一死一、二塁、7回は無死一塁、8回も一死一、二塁というピンチを招いたが、慌てずに凌ぎ続けた。前回登板時と同様に、現状では90球から100球程度で苦しい投球となり、交代の目処のように感じたが、今日の試合は少ない球数で打者を抑えられたことで、8回途中まで投げることができた。



山下投手が好投した理由として、制球が安定していたことに加え、球の勢い自体はない為、カープの各打者が早いカウントから積極的に打ちに行ったが、タイミングを微妙にずらすことができた点が挙げられると思う。カープはCS圏のAクラス入りには、今日の試合の勝利が絶対条件だったが、絶対に負けられない筈のカープ打線を抑えたのだから高く評価できる。



山下投手は今日の結果で、CSファイナルステージの何れかの試合で、先発起用される可能性が高まったのではないだろうか。高津監督は終盤戦を新戦力の見極めに利用している感があるが、山下投手はポストシーズンゲームを戦う上で大きな存在となるかもしれない。



山下投手の後は石山投手、今野投手と繋ぎ、カープの反撃を9回の坂倉選手のソロ本塁打による1失点のみで乗り切った。



スワローズ打線は、2番に松本友選手、3番にキブレハン選手、5番にオスナ選手という布陣で挑んだ。



カープ先発の九里投手に対し、スワローズ打線は3回二死から塩見選手が四球を選び、松本友選手が一、二塁を破ろうかという内野安打で二死一、二塁とすると、キブレハン選手が初球を振り抜いてレフトスタンドへ本塁打を叩き込み、スワローズが3点を先制。



6回にはカープ3番手の森浦投手から、村上選手が四球を選んで出塁すると、続くオスナ選手が2試合連続本塁打となるツーランを放ち、リードを5点に広げた。



本塁打記録と三冠王の獲得が期待される村上選手の結果は3打数1安打1四球で、7回裏の守備から退いた。首脳陣が村上選手の三冠王獲得に向け、配慮した格好である。



村上選手と首位打者争いをするドラゴンズの大島選手とは2厘差。残り試合はスワローズが2試合、ドラゴンズが1試合で、ドラゴンズの方が先に全日程を終了する。スワローズ首脳陣が村上選手の三冠王獲得をバックアップするのであれば、大島選手が最終戦で村上選手の打率を上回らない限り、残り試合で村上選手は起用されないかもしれない。その場合には村上選手の年間本塁打記録は55本で終えることになる。



スワローズは今日の勝利で、年間80勝到達の可能性を残した。リーグ連覇後の消化試合の結果は、セ・リーグAクラス争いに大きな影響を及ぼしてはいるが、首脳陣は余り気にしていないように感じられる。CSファイナルステージの戦いに向け、残り試合はスワローズのプラス要因が増えることを期待しながら見届けたいと思っている。