スワローズの山田哲人選手が、ヤクルト球団の事務所で7年契約を締結した後に、高津監督に自ら志願してキャプテンに就任したことが報じられた。


自分がこの報道に触れた後の第一印象は、以下のツイートである。この段階では詳細は報じられていなかったが、的外れの印象ではなかった気がする。


山田哲人選手がキャプテン就任を発表した場には、高津監督と青木宣親選手が同席していた。個人的にはこうした場が設けられたのは、小川泰弘投手の国内FA権行使というシビアな出来事から、スポーツ紙を中心とする商業メディアの報道の中心を差し替えることに加え、ファンの関心を逸らすことにより、ヤクルト球団及び高津監督への批判を回避する目的もあったように感じられた。今季の本拠地最終戦後のセレモニーで、高津監督が挨拶時に奥川投手を呼び寄せた時と似た印象である。


山田哲人選手はキャプテン就任にあたり、国内FA権の取得に際し、新たな環境でプレーする為にパ・リーグへ移籍することを考えた旨を語っていた。公の場で話すのだから、相当真剣に検討したのではないだろうか。


山田哲人選手のパ・リーグでプレーすることを考えていたというコメントに対し、自分は以下の印象を抱いた。


多くのファンはパ・リーグ=ソフトバンク球団と捉えたのかもしれないが、個人的には疑問である。仮にソフトバンク球団へFA移籍しても、柳田選手以上の待遇や報酬は考え難いことが、最大の理由である。


山田哲人選手がキャプテンに志願したことは驚きだった。だが、本拠地最終戦に先発した奥川投手に対して、振り返ると声掛けをしていたシーンは、そうした思いを抱えていたことを示すものだったのかもしれない。


来季のスワローズは、打撃陣の得点力で投手を援護しなければ勝ち星を重ねることは難しい状況に陥る可能性が高い。その為には山田哲人選手が、キャプテン就任によって、今年とは一変した活躍をすることが必須となる。立場が人を作ることもある為、山田哲人選手の志を肯定的に捉えたい。来季の山田哲人選手の活躍が楽しみである。