NPBの開幕は不明瞭な状況だが、アジアでは台湾(CPBL)が4月に開幕。韓国(KBO)も5月開幕にこぎつけた。


KBOの試合は、米国でも週に一度放映されると報じられている。MLBの開幕が不明瞭な米国で、プロ野球というコンテンツを観たいというニーズに応えた格好だろう。


NPBの開幕については、5月12日に開催されるオーナー会議で議論されると報じられている。


だが、緊急事態宣言が延長された。そして、プロ野球球団の本拠地がある都道府県の4分の3が特定警戒の対象に含まれている。緊急事態宣言は5月末までだが、東京などは更なる延長も予想される。


この場合には、7月開幕も黄信号が点滅する。特定警戒都道府県では、チームとしての活動も制約されるからである。


仮に7月中旬までに開幕しても、オールスター戦を中止したケースでも、10月末までに100試合を消化するのは難しいだろう。100試合消化するには、11月半ばまで必要となる。


この場合、CSの開催が相当タイトなスケジュールとなる。日本シリーズ開催に10日程度の期間は必要だろう。


試合数が減ることで、予想される点として143試合を消化する場合より、各チームの戦力差が反映され難くなるという点が挙げられる。


自分が応援するスワローズは、最下位予想が大半を占めるが、試合数が減ることにより、恩恵を受ける可能性がある。従来のシーズンとは、全く異なるアプローチで戦うことが求められるのではないだろうか。


FA権取得の基準、入場者を入れる基準などを設計する必要もある。NPB開幕にあたり、クリアしなければならない課題は山積している。こうした課題をクリアして、台湾及び韓国リーグのように開幕にこぎつけられるのはいつだろうか。