今日の試合の全体的な印象は、現在のスワローズの競り合いの弱さである。


試合展開はBクラスチームの戦いに良く見られる、ミスが失点やチャンスを逸する結果に繋がり、追い上げたものの一歩及ばずというものだった。


今日の敗戦で、スワローズはオールスター戦までの前半戦を勝率5割以下で折り返すことが確定した。もっとも、昨年、一昨年の戦いぶりを思えば、今年はペナントレースを戦えているとも言えるのかもしれない。


ナゴヤドームで開催されたドラゴンズvsスワローズは、4-5でスワローズ敗戦。スワローズは5連敗で、借金5となった。


今日の試合後のヒーローインタビューで、ドラゴンズの吉見投手が「石川さんのイメージは6回に崩れるってイメージだったので、何とか点が入るんじゃないかという思いで見ていました」と語っていた。


結果的には吉見投手のコメント通りの展開となった。ドラゴンズとしても石川投手に対してこうした見方をしており、今日の試合は想定した通りの流れとなったのだろう。


当ブログでは昨年来、石川投手の起用にあたり、首脳陣は5回80球程度を目処と見ているのではないかという旨を記している。石川投手は好投していても、80球近くなると相手チームに捉えられ、替え時が難しい感のある投手だと思う。


今日の石川投手の球数はジャスト80球だった。70球くらいからドラゴンズ打線に捉えられ、6回途中で降板となった。昨年来の傾向通りである。


石川投手は2回にビシエド選手に先制ホームランを許したが、5回まではその1失点のみで抑えた。昨年の首脳陣は80球程度になると展開不問で交代させていた。


今年の首脳陣も似た感があるものの、無失点或いは今日のように1失点程度だと続投させている。だが、石川投手に期待して続投させた結果、リードを吐き出す形が多い。


今日の試合は2点リードで、石川投手は5回1失点で、球数は68球だった為、代えどきが難しかったように思う。70球を過ぎてから上位打線に3連打され、降板となった。


現在のスワローズ中継ぎ陣の状況を考えると、6回途中で先発投手が降板した場合には、今日のように原樹理投手を起用するのは選択肢の一つとなる。だが、信頼度が高いかと言うより、抑えてくれるのではないかという期待値で起用する域だと思う。


今日の試合で6回に石川投手の後に登板した原樹理投手、7回に登板した星投手は共に期待値で起用された印象がある。だが、両投手とも失点して持ち堪え切れなかった。


原樹理投手がアルモンテ選手に逆転打を打たれたコースは外角低めの難しいコース。星投手が追加点を許したのも、味方の守備連携によるものという不運な面もあった。だが、強いチームであれば、抑え切ることが多い気がする。運がなかった、仕方なかったというだけでは敗戦を重ねるだけである。


スワローズ打線は、ドラゴンズ先発の吉見投手からチャンスは作りながら、初回、2回は併殺でチャンスを逸した。


4回は一死後に山田哲選手のツーベース後に、バレンティン選手の同点タイムリーが出たが、バレンティン選手は二塁を狙って封殺された。続く雄平選手にもツーベースが出たが、畠山選手が凡退。クリーンナップが3連打しながら、同点に止まった。


6回に川端選手がヒットを放ち、バレンティン選手が逆方向へツーランを放ち、2点を勝ち越した。この段階では連敗脱出の期待が高まったが、上記に記した吉見投手の見立てが当たり、スワローズは再び追う形となった。


そして、8回には代打で起用された山崎選手のヒットの後、西浦選手がタイムリーツーベースで1点差に詰め寄った。


だが、続く無死二塁で川端選手、バレンティン選手、山田哲選手が全く局面さえ動かせずに凡退。


9回には代走で起用された田代選手が二盗に失敗した。だが、個人的には田代選手に敗戦の責任があるとは思わない。


頭部死球の影響で離脱した青木選手を除けば、8回の1点ビハインドの状況で打席にだった川端選手、山田哲選手、バレンティン選手の3人は、スワローズ野手陣の年俸トップスリー=結果が要求される立場の選手である。敗因を求めるのであれば、8回の攻撃であり、同点にさえできなかった時点で勝負がついたように思う。


スワローズは5連敗で、苦しい状況が続く。セ・リーグのチームが相手だと、今季の最大借金11に並んだ。青木選手の離脱後にスワローズは連敗しているが、早期の復帰は厳しいように思う。


自分の印象は試合後の以下のツイートである。


前半戦の借金ターンが決定か。ナゴヤドームの戦いぶりを観ているとAクラス入りへの光明を見出し難い。

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