癌がはっきりするまでの間にクリスマスとお正月が来て、
実家に帰ってゆっくりはしたんだけど、私の顔中、
黒いモヤだらけだったと思う
両親にもだいぶ気を遣わせてしまったはず
本当に
藁にもすがる思いを実体験しました。
元旦に実家近くのなじみの神社にお参りに行き、お賽銭を105円に奮発
身体お守りもしっかり買って、やめときゃいいのに最後に
ひいたおみくじは 末吉
自宅に戻ってから、こちらも毎年お参りしてる有名な神社へ参拝。
当然またお賽銭を弾み、初めて破魔矢を買いました
そして、リベンジしたくてまたおみくじを引く
末吉 がーんがーんがーん…
私は、13年前に兄を胃がんで亡くしています。43歳でした。
私でさえ、今でも思い出して泣くこともあるのに、
子をなくした両親の気持ちは計り知れず、
再検査の時に、ただの炎症だと思って、つい
「なんかひっかかっちゃてさ、再検査受けるわ」
と言ってしまったのが仇になり、検査の行方が怪しくなってきて、
すんごい心配をかけてしまっていた。
下に妹が2人います。もし私もこの歳で癌だったら、上から順に
わが子が癌に罹患するわけです。
しくじったと思ったけど時すでに遅し。
検査結果もすぐ教えてと…
癌判明が1/5でした。
電話で明るく「盲腸癌だってー」と言ってみたけど、
返ってきた言葉は「……癌?…癌なの……」
もうこの返事が母の気持ちを物語っていて、
自分もショック受けてすぐの電話で辛かったけど、先生に言われた良い事を
沢山言った気がする。ステージが浅そうだとか、リンパいってても抗がん剤で
治るよ、とか。
自分でも、めちゃ悲しい瞬間でした
手術までの間、時々妹達からも連絡があり、
「お母さんね、お姉ちゃんの為に、毎日近くの神社2つと山神様にお参りしてるんだよ」
「えっ?!」言葉に詰まったと同時に、1月半ば、実家は蔵王のふもとなので、
雪も積るし気温も低く寒い
神社のひとつは小高い山の中腹にあるし、山神様は実家の裏山の奥の方
私が癌になったばっかりに80になる母が毎日毎日…泣きました
父は、ほぼ母から報告を受けていたであろうが、何か聞いてくるとかは
なくて、どっかり居てくれてありがたかった