・ナポレオン失脚後の欧州は、「フランス革命以前の旧体制」を基本理念として新国際秩序が全欧全権が集まったウィーン会議で決定された。しかし、ナポレオンにより革命精神が社会に浸透していたこともあり旧体制を打倒して新体制を築かんとするナショナリズム運動が各国で頻発するようになり、これを圧殺せんする体制派との間に激しい衝突と対立抗争が繰り返される時代の幕開けとなる。

・世の中の人は何をぞ言わば言え。我が為すこと我のみぞ知る。坂本龍馬

・国と国民を守るための法が、制定時には全く想定できなかった出来事に逢着したときに、国と国民を滅ぼす元凶となることもある。
・正面作戦は無能の将が行う。

・小国が大国に勝つには、短期決戦しかない。

・その時代に合わせて改革できない組織は、新しい時代に適応出来ず、滅ぶ運命にある。

・指導部が動揺すれば、兵は浮足立つ。

・現場では教科書道り事が進まないのは当たり前のこと。

・先手を打っておく。

・戦略はビスマルク、戦術はモルトケと互いの得意分野で役割分担をしていた。

・政治、経済、外交と言うのは、理想を追求すればうまくいくなどと言うそんな単純なものではない。

・大衆と言うのは、近視眼的、即物的にしか物事をとらえる力がないため、先の先まで見通した深謀遠慮の政治が理解できず、目先の損得にだけとらわれがち。

・カノッサの屈辱とは、12世紀、神聖ローマ皇帝が、カノッサの地で、ローマ教皇に屈辱的な謝罪をしたこと。

・社会主義者たちは、困窮する労働者に「地上の楽園」という幻想を見せて支持させているだけだから、労働者たちが苦しめば苦しむほど力を得、安定すればするほど力を失う。

・アメとムチが大事。

・社会主義政権が誕生すると、彼らは支持者(労働者)にその幻想を実現させなければならなくなる。それができないため社会主義政権は、常に外敵を作り不満を外に向けさせると同時に、密告制度を整備して"革命の敵"をあぶり出し、独裁体制を築いてこれを大弾圧せざるを得なくなる。

・環境、条件、状況は、刻一刻と変化していくのが当たり前で、成功法則も変わっていく。

・運の強い者がトップになる。ここでいう運とは、自分とは全く関係ない所で起こった出来事が、巡り巡って自分の苦境を打開させてしまう確率の高さをさす。

・「自覚のない無知」ほど恐ろしいものはない。

・1870年代から欧州各国が帝国主義に突入し、アジア、アフリカを植民地化していったのは、車や航空機に必要な石油や軽金属が応酬でほとんどとれなかったためであり、アジア、アフリカにはそれが豊富にあったから。

・欧米では、沈黙は、「追認した」と解釈される。

・ロシアは、民族抹殺を繰り返して領土を拡大してきた。

・白人列強政府は、意図的に条約を誤訳して戦争口実にした。

・勝ち過ぎは、味方の弛緩と慢心と分裂を、外には嫉妬と反発と更なる強敵を生む。

・第一次世界大戦前のバルカン半島は、汎ゲルマン主義のオーストリア陣営と汎スラブ主義のロシア陣営が一触即発の状態だった。