メジャーデビューのメリットとデメリットは?その①
さて、今回も気になるお題ですね。
音楽活動、歌手活動をしている人ならば、一度は夢見る「メジャーデビュー」
前回、メジャーデビューの定義をお伝えしました。(まだの方は前回の記事へ)
そこでお伝えしましたが、
メジャーデビューだけが音楽の道ではないよと。
その真意をお伝えしたいと思います。
そして、今回のお話はたぶん多くの方を悲しませるかもしれません。
それでも、経験者としてこれは伝えたい。
いやむしろ、これを知らずに目指すのと、
知っていて目指すのとでは全く意味が違うと思うので、
今日の講義。
メジャーデビューしたい人は
刮目してお読みください
まずは、あなたに質問です。
Q, メジャーデビューのメリットってなんだと思いますか?
- 事務所が費用を出してくれる?
- 売れっ子アーティストになれる?
- 印税がたくさん入るようになる?
- ファンがたくさん付いてウハウハになる?
そう思ったあなた。
そうでしょう、そうでしょう。
夢見るメジャーデビューがそんな世界だなんて聞いていないですよね。
当時のわたしが何よりもそう思いましたよ!(笑)
実情、皆さんが頭に思い描いている「メジャーデビュー」というのは
ピラミッドの△を想像していただいて、その頂点の
さきっちょ数ミリくらいの中の△に入るクラスのアーティストさんの世界だということ。
大手のレコード会社から華々しくデビュー、キャンペーンも、宣伝広告も
すべて大金をかけて売り出す、そんなアーティストさんは実はほんの限られたひとちのこと。
厳しいようですが、無名の状態でメジャーデビューするアーティストに、
いきなり事務所やレコード会社が大金をかけることはまず無いと考えてください。
つまり、宣伝広告費をかけないわけですから、
いきなりデビューから爆発的に売れる、ということも起こらないわけですね。
そして、お金に関して。
ここは意外に思われるかもしれませんが、
メジャーデビューに際して、事務所が全額だしてくれるパターンもありますが、
ほとんどは楽曲の制作費やCDのプレスにまつわるお金。
レコード会社にアーティスト自身が支払うケースが多いです。
私の場合は制作費用は自分持ち、プレス費に関しては事務所と折半でした。
今はロットがある程度決まっているので、いわゆる「買取り」というシステムですね。
その中から、レコード会社がCDを流通させたり、アーティスト自身が手売りしたりします。
ここまで聞いて、お気づきだろうか?
あ、あれ?
それって「インディーズ」とそんなに変わらないのでは?
と。
そうなんです。簡単に言ってしまうと多くの「メジャーデビュー」というのは
名刺づくりのため、という印象があります。
流通経路が違うだけで、多くのレコード会社から出ている新人アーティストは
あまたデビューし、無名のまま消えていく実情があると思います。
そして、お金にならない理由の一つに
レコード会社や事務所を通すので、CD1枚売れてもアーティストに入るのはその中の数パーセントの印税のみです。
しかも半年や1年後に、徴収された分のみ、分配される仕組みです。
つまり、よっぽど、
何千何万というCDが流通で売れない限り、
手売りで1000円のCDをたくさん売った方が、よっぽど売り上げがあがるわけですね。
「え。それじゃあ、夢もへったくれもないじゃないか。。。!
デメリットしかないの??」
というあなた。
安心してください。メリットもちゃんとお伝えしますから。次回!(笑)
デメリットばかりお伝えしてしまい、悲しませてしまったかもしれませんが、これは
メジャーデビューというものの「現実」を知って貰う大事な講義でした。
このデメリットを知ったうえで、
次回、メリット部分を解析していきましょう!
次回は、メジャーデビューのメリットとデメリットは?その②
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ではでは、次回の投稿でお会いしましょう♪
Yoko Onoda