ドアを開けると

目に飛び込んできたのは

雪が降りしきる光景だった

 

いつも見慣れている景色が

白一色に変わっていた

 

切れ目なく空から舞い降りてくる雪

その光景は

まるで映画のワンシーンのようだ

 

風を受けて横なぐりに降る雪が

帽子もコートも覆いつくそうとする

私の身体全部も真っ白になって

雪景色の中に取り込まれてしまいそうな

そんな気がした

 

耳の奥で

アダモの「雪が降る」のメロディが

流れていた