2022年5月26日

 

 




昨日の午前中、

ずーっと双子兄の名前を呼んでいたこともあり

明日は学校へ行こうと声をかけるとうなづいていた。

 

 

今朝起きた時も、すぐに

 

「きょうはがっこう・・い・く・・」

 

と言っていた。

 

 

誰か特定の友達に会いたいのか聞くも、違ったようで

「2年3組のみんなに会いたいの?」

と聞くとうなづいた。

 

 

進級当時はクラスに入ることを嫌がり

1人ポツンと教室にいたのに、

 

こうしてみんなに会いたいと言う気持ちになる日が来るなんて

思いも寄らない変化が嬉しかった。

 

 

 

本人と相談し、

4時間目授業に参加したいと伝えるため

行間休みに学校に電話。

 

 

4時間目は図書室へ行った後

教室で読み聞かせをする時間にするというため

11時半に学校に向かった。

 

ゆうだいのために授業内容を変更してくれる

担任の先生の配慮がありがたかった。

 

 

 

教室の前へ行くと、すぐに数人の子が

「ゆうだいくんきたー」

と先生やみんなに教えてくれた。

 


 

席へ行くと

いつものメンバーが集まってきて

声をかけてくれた。

 

 

 

先生が「お母さんちょっと・・・」

というため、深刻な話かと思いきや

 

「ゆうだいくんの誕生日が4月だったので

みんなで歌を歌って、

折り紙なんですけど子どもたちがプレゼントを作ったので渡してもいいですか?」

 

と言う内容だった。

 

 

まさか、お祝いしてくれるとは思わなかったので

嬉しかった。

 

 

思えば、4月の頃も学校に通っていたが

「誕生日祝いをしようと思っています」と

担任に言われたまま、

 

結局したのかしていないのか

よくわからないままだった。

 

 

 

最初に、ゆうだいに聞かせたいと

みんなで国語の授業で学習している単元の音読を

してくれた。

 

 

次に先生の演奏でみんなでハッピーバースデーを歌ってくれた。

 

コロナ禍だから、

一番は前を向いて

 

でも、

二番はゆうだいを向いて歌ってくれた。

 


 

歌係?の女の子4人が

ゆうだいのために折った折り紙をプレゼントしてくれた。

 



 

 

次は音読係?3人による絵本の朗読。

 

くものこくーとそらのなかまたち

 

 

年明けから、ほぼ本を読むことも

読み聞かせも嫌がり本からは遠ざかっていたのに

 

友達が読む本はじっと見つめていた。

 

筋力低下で瞼がほとんど開かない目も

頑張って何度も開いて。

 

 


友達の力ってすごいな。

 

 

 

途中で疲れたのかこちらを向いたり

机に頭を突っ伏すこともあったが

最後までサポートして聞くことができた。

 

 

その後はゲーム係による王様じゃんけん大会。

 

 

前回は全然参加しなかったけれど

今日は最初の3回ほどは手元で形を作って参加できていた。

 

 

じゃんけんで王様になった人は

ゆうだいの席まで来て

「誕生日おめでとう」と言ってから

王座に着くと言うルール。

 

 

だから、たくさんの友達に

「ゆうだいくん、誕生日おめでとう」

と言ってもらえた。

 

 

保育園時代から仲の良いなおぴーは

手を握ってくれて、顔を覗き込んで

「おめでとう」を言ってくれた。

 

この距離感が嬉しかった。

 

 

 

ゆうだいは、机に頭を突っ伏したり

「うー」と背中をよじったり

車椅子に座っているのもしんどそうで、

 

鐘が鳴るまでの残り5分が早く過ぎるのを待った。

 

 

 

 

鐘が鳴り、先生の掛け声で

「ゆうだいくん、またきてね」と

声を揃えてみんなで言ってくれた。

 

 

教室を出ても

何人かは一緒に出てきて

 

「ゆうだいくん、またきてね」

「また待ってるね」

「次はいつくる?」

 

と声をかけてくれた。

 

 

 

鐘が鳴り、他のクラスの子も廊下に出ていたため

「ゆうだいくんだ!」

と声をかけてくれる子もいた。

 

 

 

エレベーターに乗り、

「楽しかった?」と聞くと頷いてくれた。

 

「また来てねって言ってたから

また来ようね」と声をかけると頷いてくれた。

 

  


 

次はお楽しみの給食タイム。

 

 

すでに給食が配膳されており、

机に車椅子をつけて準備を始めるも

ゆうだいが動こうとしない。

 

 

いつもなら、待っててと言っても

勝手に手を出し食べ始めるのに。。

 

 

「疲れちゃった?給食食べない?」と

聞くと、まさかの頷き。

 

 

予想外の返事に驚くと同時に、


そこまで身体に負担がかかっているのに

学校に来て最後まで授業に参加したことに

 

悲しさと悔しさと嬉しさと尊敬する気持ちと・・・

色々な思いが入り混じった。

 

 

 

部屋を出ると、支援員さんがちょうどいて

「給食食べたの?」と聞いてきたため、事情を説明していると

主任の先生や教頭先生、校長先生もすぐに来てくれて

 

「またいつでもいいから来てね」

 

と声をかけてくれた。

 

 

ふと、こんなにいい先生たちを忘れないように

残しておきたいと思い

先生たちと写真を撮りたいと伝えると

 

「もちろんです」

 

と一緒に撮ってくれた。

 

 

 

前回授業に参加できた時も写真を撮りながら

 

『学校生活が今日で最後でも悔いはない』

 

と思っていたので

今日はボーナスステージのような日だった。

 

 

 

 

いつまでも、続いて欲しいと言う願いと

 

これが最後かも、と常に覚悟を決めながら

 



 

また、明日とは言わないから


来週も行けるといいな。