こんなに面白い本(漫画ですが)は久々でした。

内容は盛りだくさんですが一例をレビュー+主観で書いてみます。

 

アメリカでは年によっては2万人もの尊い命が銃犯罪で奪われているそうです。

たまに日本でも銃乱射の報道などがあり、痛ましい限りです。

理想を言えば、銃規制法案を作れば良いのだと思いますが、全米ライフル協会という非常に大きな力を持った団体が反対しており、規制に至らない。でも、米国の一般市民は銃規制してほしいと考えているはず。

 

・・・・・と思っていましたが、銃の規制が進まないのには別の理由もあるんです。

アメリカ大陸にはインディアン等の先住民が居たところ、イギリス人(主に労働者などの下層階級)が入植し新天地を開拓しました。

しかしながら、アメリカ大陸に入植した開拓者はイギリス本土の方と比べて不平等な貿易など理不尽な扱いを受けてました。

アメリカ大陸に入植した開拓者たちは平等に生きる権利を得ようと決起しました。

 

ところが本国イギリスには職業軍人がおり、農民の寄せ集めのようなアメリカ大陸に入植した開拓者は敵うはずがない・・・はずでしたが、銃の登場により特別な訓練を受けていない一般市民でも軍隊に対抗することができたと。

この後、独立戦争により独立することに成功。

言ってみれば、銃のおかげで開拓者たちは自由で平等な社会を勝ち取ることができたという事になり、私たち日本人(私だけ?)が抱いている「銃は殺傷する凶器」という感覚とは全く異なるのです。

 

銃規制についてはほかの要素も多くあり、簡単に片づけられない問題なのですが、この発想は私にはまったくなかったので敢えて強調して書き込んでみました。

書籍はこのレビューの何十倍も面白いと思います。