システム監査人のひとり言 -9ページ目

システム監査人のひとり言

システム監査を15年以上やっています。
最近ITコーディネータにも挑戦中。

ISACAの月例会に参加。テーマは「サイバーセキュリティの現状再考」。

各企業に求められるセキュリティ人材は、全体を俯瞰できるビジネスとITの知識、経営者や各専門家と会話が出来るコーディネート力が必要らしい。

IoTの広がりとサイバーの脅威も気になった。

 システム監査で、クライアントを往査した際に、『システムのデータをバックアップしていますか?』と尋ねると、『はい、毎日バックアップを取って、耐火金庫に保管してます!』という回答をされることが多い。さすがにバックアップの重要性はだいぶ認識されてきたようだ。

 ところで、耐火金庫には2種類あることを皆さんご存知だろうか?実は耐火金庫には紙用とメディア用とがあるのである。一般的なのは紙用の方で、紙幣や書類を守るためのものだ。しかし、バックアップに通常使用するDATやMO、DVDなどは主にプラスチック等でできており、紙が燃えるより低い温度で溶けたり、変形したりして、使い物にならなくなってしまう。

 もうお分かりだと思うが、多くの場合、バックアップのメディアが保管されている耐火金庫を見てみると、紙用なのである。大抵は扉の裏側にシールが貼ってあるので、心当たりのある方は、一度確認してみることをお勧めする。もっとも、メディア用の耐火金庫は割高なのだが…