本日はシステム監査人協会の月例研究会。「パーソナルデータとIOT・AI・ビッグデータ」と題して、JIPDEC常務理事 坂下氏の講演でした。
IOTの意義は業界を横断してネットワークでつながることで新しい付加価値の発見と事業の活発化を図ること。データの横断的利用やフィードバックがあること等がM2Mとの違いとのこと。
IOT推進コンソーシアムのIOT推進ラボの活動についても事例紹介があり、タクシーメーターをスマートフォンで実現(更に先決め運賃も実現)する取り組みは2020年までに実現化を目指しているとか。他にも「指紋による訪日観光客の個人認証(決済・本人確認)」や「金属の裏側でも読み取り可能なRFID」など興味深い事例紹介がありました。
データ利用と改正個人情報保護法関連では、ヘルスケア地域プラットフォームの構築等による「情報銀行」、高精度な位置情報の測位による個人の位置情報を用いたドアロック等のセキュリティ確保の仕組み構築の例が紹介されていました。
中小企業へのメッセージとしては、保全ビッグデータ構築による予防保全の仕組み、共同配送の自動化、仕入税額控除の自動化等のアイデアが紹介されていました。IOTは生産性向上や売上増大に効果がありそうです。
色々と盛り沢山の内容でしたが、これからビジネスや企業の姿も大きく変わりそうな感じを受けました。