出し得る限り最大幅の「宮本」を見せてくれた。
ひとことで言うとそんな感じ。

楽しく温かい気持ちになれたコンサートだった。

 

会場も好きだ。

夜風が気持ち良いこの季節、終演後は横浜駅まで歩いた。

写真を撮り損ねたけれど、高層ビルの間に素敵な三日月が見えた。

エレカシには横浜のイメージはないけれど、きらきらと輝き、ちょっとバタ臭い横浜の街は、ソロの宮本と案外相性が良いような気がする。

 

 

コロナ真っ盛りの2020年、宮本の仕事場からたった一人、WOWOWの生配信で始まったバースデーコンサート。

2021年は、東京ガーデンシアターにて縦横無尽。

2022年は、縦横無尽完結編として代々木で2日間開催。

2023年は、横浜ぴあアリーナMMでmy room。

そして今年は、昨年と同じ横浜で1万人が宮本の誕生日を祝った。

 

ちなみに2019年の誕生日にも、恵比寿リキッドルームで大変レアな弾き語りライブが行われたけれど、バースデーと名打っていなかったので周年のカウントはされなかったようだ。

 

私は2021年までは配信組、以降は運よくライブに参加できている。

こうして変遷を振り返ってみると、手探りで始まったソロ活動が次第に膨らみ、確固たるものになってきたように感じる。

もちろんこれは「私目線」での感想だ。

言い換えればソロの宮本をどう受け入れるか。

この難問に、今年やっと答えが出せたような気がする。

 

毎年演出にも工夫を凝らして、ファンを楽しませてくれるバースデーコンサートは、少しおこがましい言い方だが、頑張っている宮本を確認しに行く感じ。

不思議とエレカシにはそういう気持ちにはならない。

 

そして今年も宮本は頑張っていた。

花道を安全に上り下りできるように階段が付いたり(笑)、名越さん達まで花道に引っ張り出したり、アリーナ席の通路まで歩いてくれたりと、歌以外にも面白い見どころがあったが、やはりセトリが良い。

最初に書いた「幅」の話だ。

 

例えば「Woman ”Wの悲劇”より」と「はじめての僕デス」と「おかみさん」そして「冬の花」。これが一人のアーティストの持ち歌にあるのが凄いし、エレカシではできない離れ業だ。

 

メンバー紹介曲「あなたのやさしさをオレは何に例えよう」。そこで披露されたサポートメンバーとの掛け合いも忘れ難い。特に名越さんとの一節、宮本の発する声というか音は、音楽表現者としての才能がほとばしる最高の見せ場だった。

 

 

今回はエレファンツとして初めてのコンサートで、グッズ販売のお知らせがなかなか来なくて、ちょっと心配していた。

慣れない作業で大変なこともあったと思うが、スタッフの皆さんには、無事開催おめでとう、お疲れ様でしたと言っておきたい。

グッズのセンスも良かったし、エレカシのインスタを開設してくれたりと、エレカシ愛が感じられて感謝している。

 

2024/06/12(水) 宮本浩次 五周年記念 birthday Concert GO! 

セットリスト
01.Woman ”Wの悲劇”より
02.rain -愛だけを信じて-
03.悲しみの果て
04.夜明けのうた
05.獣ゆく細道
06.異邦人
07.going my way
08.はじめての僕デス
09.passion
10.風と共に
11.sha・la・la・la
12.風に吹かれて
13.今宵の月のように
14.解き放て、我らが新時代
15.おかみさん
16.ガストロンジャー
17.OH YEAH!(ココロに花を)
18.この道の先で
19.P.S. I love you
20.あなたのやさしさをオレは何に例えよう
21.俺たちの明日
22.昇る太陽
23.ハレルヤ
24.冬の花(アンコール)