私の小さな畑で、これまで作ってきた野菜はこんな感じ。

素人でも比較的育てやすいものを選んでくれているらしい。

(2022年冬)小松菜・ほうれん草・わさび菜・からし菜・大根

(2023年春夏)スナップエンドウ・きゅうり・ミニトマト・オクラ・空心菜

(2023年秋冬)茎ブロッコリー・キャベツ・のらぼう菜・小松菜・ほうれん草・大根(三太郎・紅三太)

 

農家の直売野菜を買ったり、さらには自分で作ることで痛烈に感じるようになったのが、「旬」の存在だ。

その時期の成長スピードは驚異的で、先日写真でお見せしたお化けキュウリのように、素人農民はしばしば最良の収穫時期を逃している。

ピーク時には食べきれないほどの収穫があり、山のようなスナップエンドウを持ち帰り冷凍にした。

キュウリは漬物・サラダ・スープ・カレー・炒め物と、あらゆるメニューに加えて毎日食卓に並べた。

だが時期が過ぎれば生産は終わり、「また来年」となるのが常だ。

 

今年も3月末で秋冬野菜は終わり、次の準備が始まった。

まずは残渣(茎や葉、つる、根など)を片付けて、土起こしだ。

この季節はまだ少ないが、蛾の幼虫などの害虫を見つけたら排除しなくてはならない。やつらは野菜の根を食べてしまう。昨春はキュウリを見事にやられて、急いで苗を植え直した。

 

その失敗を踏まえ、夏は湧いて出てきた大量の虫を泣きながらつぶして殺したら、その後悪夢を見て、熱が出て少し寝込んだ。

虫たちの恨みを買ったのだと今でも真剣に思っている。

畑のスタッフに相談したら、無理に殺さなくても敷地外に放り出せば良いと言ってもらえたので、今回はそうさせてもらった。

自然を相手にしていると、信心深くなるのは間違いがない。

 

虫を排除したら、スコップを30㎝と土中深く差し込み、地面をひっくり返した状態でしばらく放置する。太陽消毒をするイメージだ。

この「スコップ30㎝」というのが結構難しい。

体重を乗せたぐらいではビクともしないが、左右に重心移動を繰り返すことで、うまく刺さるようになった。何事も経験である。

 

 

 

4月14日:土起こし途中

大きな土塊をつぶしたり、土中に残る根や石ころなども排除する。

 

 

4月17日:畝立て

柔らかくなった土に肥料を入れ、クワで耕したら、畝を2つ作る。

肥料は牛ふん・鶏ふん・油かすが基本で、作物によって異なる。

豆類は肥料不要とのことで、枝豆予定の場所には入れなかった。

牛ふんは黒いふかふかの土のようで全く臭くない。発酵の力の神秘を感じる。

鶏ふんは砂利のような感じだでサラサラしており、いずれも「糞」を扱うという嫌悪感は全く感じない。

 

120㎝×60㎝の大きさに土を盛り上げ、保湿・保温・雑草防止の黒マルチ(ポリフィルム)を張って畝が完成する。

種や苗はこのフィルムに穴を開けて植える。

 

 

4月19日:種まき(サンチュと枝豆)

種から育てる作物として、1番畝(左)の3つの穴にサンチュ、2番畝(右)の半分に枝豆の種を1穴に4粒ずつ植えた。

枝豆はカメムシ予防のネットを張ったので見えづらいが6穴×4粒だ。

 

 

4月28日:苗植え(ピーマン・白ナス・中玉トマト)と

コンパニオンプランツの種まき(マリーゴールド・バジル)

1番畝(左)手前がピーマン、奥が白ナスで、それぞれの角にマリーゴールドの種を蒔いた。

2番畝(右)は中玉トマト(フルティカ)で、角にバジルを種まき。

コンパニオンプランツとは互いに良い影響がある作物のことで、

ナス科野菜はマリーゴールドを植えることでセンチュウ被害が抑えられ、乾燥を好むトマトには水分を好むバジルが相性が良いらしい。

 

 

5月5日:サンチュと枝豆の間引き

早くも本葉が出てきたので、サンチュは1回目の間引きで3本、枝豆は2本残して間引きをする。

今後の成長のためとはいえ、せっかく芽を出し、元気に育とうとしているのを摘み取るのは心が痛む。

間引いた枝豆は家に持ち帰り、植木鉢に刺してみたが、やり方がまずかったようで再生できなかった。

葉物野菜や大根はベビーリーフとして食べたりするので、再生にしろ食するにしろ、次からはできるだけ無駄のないようにしよう。

 

 

5月10日:トマトの支柱を長いものに変更

急に暑くなったせいか、トマトの成長が著しい。

支柱を長いものに変え、脇芽を取った。

持ち帰った脇芽は、根が付くことがあるらしいので、試しに家のプランターに刺してみた。果たしてどうなるか・・・。