家の近くに小さな畑を借りたのは、2022年の11月のことだ。

コロナ禍による在宅勤務のおかげで散歩が日課となり、

思いのほか周辺に畑が多いことを知った。

そうした農家さんの直売所で新鮮な野菜を買ったり、

時には苗を買ってプランターでトマトやナスを育ててみたりした。

そんなある日、私の散歩道沿いの畑が新たな会員募集を始め、

まるで何かに導かれるように会員になった。

以来、1年半、見よう見まねで農作業のまねごとをしてきたが、

これが結構楽しい。


借りたのは2畝のプランで、

3㎡の区画に120㎝×60㎝の畝を2つ作ることができる。

費用は会員制のスポーツジムの会費と同じくらい。

安くはないが、種も苗も肥料も道具もすべて用意してくれて、

作付プランも提案してくれるし、教えてくれるスタッフもいる。

全くのド素人が農業をするのだから、こんな有り難いことはない。

しかも作物は無農薬で生産される。

昨年キャベツを作ったが、いちばん外側の葉っぱまで

安心して食べきることができた。

 

 

2022年11月、初日の作業。

借りた区画に畝を作るところから始まった。

スコップで土起こしをして、クワで耕す。

土に30㎝スコップを差し込むことも自分ではできなかったし、

クワの持ち方もようわからん・・・というわけで、

スタッフさんの手助け、というよりは、

ほとんどやって頂いたというのが実情だ。

 

 

 

上が昨夏収穫のキュウリ&プチトマト、
下は今冬の茎ブロッコリー、大根(三太郎,紅三太)、菜花(のらぼう菜)。

 

収穫物の写真をあまり撮っておらず後悔している。
もっと撮っておけばよかった・・・。

不揃いだけど、とても美しいと感じるのは親の欲目かな。

売られている野菜が綺麗に整っているのは、

多分流通上の都合で仕方ない面もあるとは思うが、

自然の造形物は、こういうものだと実感できる。

 

ちなみにキュウリがお化けみたいにデカいのは、

私が収穫時期を逃したせい、指みたいに小さな大根があるのは、

私が間引きをしそびれたせい、とそれぞれ理由がある。

自然は待ってくれないとよく言うが、

プロの農家さんはこうした神の摂理に従い、

日々の作業をこなしていることが良くわかる。

 

GW前から春夏野菜の準備が始まっているので、

これから少しずつ、

畑仕事の記録を書いていこうと思う。