sha・la・la・laが良すぎて、配信開始以来繰り返し聴いている。

ドラマで流れるのを切れ切れに聴いて、

何となく名曲の予感はしていた。

とは言え、宮本さんの作る曲は全てが名曲だから、という意味での期待。

初めてフルで聴いたとき、

まさか泣きたくなるとは思っていなかった。

 

 

お前はどこまで夢 

追いかけるつもりなんだい?

 

老年の青春期もかなりの行程を歩いてきた。

本当だよ、良い年をして。

自分はいったい何をやっているんだか。

そうだ20歳の頃、確かに思っていた。

いかした大人になりたいってね。

粋で洒落てて金持ちで、

愛する人のためにすべてを捧げられるような、

そうさ、私は女だけどね。

 

そして、時は流れ・・・

白髪まじりのしたり顔で街をゆくのは私だ。

 

 

宮本さんには、本当に敵わない。

正直に言って、最近は少し油断をしていたかも知れない。

 

ソロになって売れて、女心を歌って更に売れて、

凄い賞をもらって、偉い人になって、

素敵なブランド物を着て、みんなに褒められて、

もう十分に満ちたりてしまった宮本さんは、

どうしたってハングリーにも、

拗ねたカラスにも成れそうにない宮本さんには、

もう心揺さぶられることも無いのではないかい?的な・・・。

 

 

若い時の焦燥、周囲に認められない苛立ちを

今、歌うと嘘になるだろう。

だが、もう若くない人の持つ焦燥、

有限との勝負にならない勝負に挑み続ける心の叫びは

狂おしいほどに大人の胸を打つ。

 

 

お前は今どのあたりを歩いているんだい?
時は流れ流れ
ああお前は今どのあたりなのさ?

 

誰にも分からない答えを求めて、

私も歩く。

時には不覚にも涙を流す。

それが宮本浩次というアーティストとともに、

生きていく幸せだ。

 

 

 

空にはあの頃と同じ星がまたたいている 

 

写真は、私の街の町を見下ろす丘より。

残念ながら星は見えないが、

月も市井の明かりも、きっとあの頃と大差ないに違いない。

 

 

☆彡

最近、仕事が妙に忙しい。

辞めた人の仕事が急に回ってきて、

慣れない業務に四苦八苦させられているのは、

これまで遊んできた天罰だろう。

音楽からもこのブログからも少し遠ざかっていて、

先日のJAPAN JAMも

横目で眺めているうちに終わってしまった。

 

そんな中での「sha・la・la・la」の発売と、

今回の配信開始はとても良い刺激になった。

初回限定盤ではJAPAN JAMの音源も聴けるらしい。

もちろん映像が良かったが、

それでも失われた時を取り戻すことができるだろう。

そして来月は、宮本浩次生誕祭。

ファンにとって、待ちに待った6月がやって来る。