見ろよ 大いなる花  町は昨日よりも鮮やか

確かに感じる 明日は来る

さあ今おまえといく 桜の花、舞い上がる道を

 

天も地も。
眼前に広がるのは、
鮮やかな桜色の花びら舞い上がる世界。

 

 

エレカシの歌の世界は、圧倒的に「青」の色に満ちている。

あるいは、モノクローム。

あるいは、セピア。

そのなかで星の瞬きや白く輝く月に希望を見い出し、、

まばゆい世界に焦がれ続けるストイックな世界だ。

 

そこから一転、背を向けていた桜に正面から向き合い、

咲き誇り、散りゆく桜の花をこれでもかというほど、

力強く歌い上げた。

桜を大いなる花と称え、散りゆく花を舞い上がると描写した

冒頭にあげた歌詞が、たまらなく好きだ。

 

多くのアーティストによる「さくらうた」があるが、

桜の花の散り際の美しさ、はかなさから、

別れや思い出が美しく切なく描かれた詩やメロディが多い。

 

どちらが良い、悪いという話ではないけれど、

桜の美しさをそのままに、こんなにも壮大で、

エネルギーに満ち溢れた希望の世界をうたい上げた宮本さんは、

やはり稀有な才能の持ち主だ。

 

そしてまた。

この歌ができたころ、

心象風景の色彩がガラリと変わるほどの、

大きな変化が、宮本さんにあったのだろうと推測した。

う~ん、気になる。

 

 

☆彡

地元の桜。今週、関東地方は満開です。

桜色が舞い上がるまでには、もう少し。

 

Discography(初出)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

2008/3/5  36th シングル

 


2009/4/29  19th アルバム(「桜の花、舞い上がる道を」収録)

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