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1,045円
かなりの重量感のある本でしたが、美しいロジックで楽しめて読めます。
一般の人用に数式などは省いているそうですが、ケーススタディを元に「なぜ国家は衰退するか?」を分析した本の下巻です。
ローマ時代など古い歴史を使っていたり、現代の分析では、中国やソ連。アメリカの南北戦争あたりの話も出てきて、
衰退・繁栄を分析しています。
本著では、繁栄する国家は、「包括的な政治制度」と「包括的な経済制度」の両輪を持っているという事を示しています。
ただ、そこに至る過程では、大きなエネルギー(革命のような大きな動き)が必要だし、色々な偶然が重なった結果であるとも述べられています。
こうしたらうまくいくよねーは、なかなか言えないようです。なんか、会社の成功と似ていますね。
ただ、こうしたらうまくいかない・衰退するよねという点で、「収奪的な政治制度、収奪的な経済制度」を示しています。
奪われるなら、誰も頑張んないし、イノベーションなんて起きない。という事のようです。
これって、会社の運営、マネジメントにも通じますね。多様性を受け入れ包括的でなければ、成功の道は険しそうです。
本当に面白い本でした。