正直申し上げまして
自宅でおひとりで暮らすより
施設に入って生活していただくことは
後見人等にとって安心ではあります。
徘徊して事故にあったら
火を消し忘れて火事になったら
クーラーをつけずに熱中症になったら
訪問販売で悪質業者からモノを買わないか
こういった心配は枚挙にいとまがありません。
しかし、あくまで
どこで暮らすかを含め
本人の意思を尊重しなければなりません。
民法の条文にもちゃんと明記されてます。
第858条【成年被後見人の意思の尊重及び身上の配慮】
成年後見人は、成年被後見人の生活、療養看護及び財産の管理に関する事務を行うに当たっては、成年被後見人の意思を尊重し、かつ、その心身の状態及び生活の状況に配慮しなければならない。
いろいろな事情が重なり
もう自宅で暮らすのがむずかしいとなった時は
ご本人と関係者で会議が行われ、結果施設に入所となります。
でも、施設(老人ホーム等)に入ったから
もう安心というわけにはいきません。
一番多いのが
施設に入ってから
認知症の症状が進んで
暴力的になってしまった事例。
施設の職員の方を殴る、蹴る、ひっかく・・・。
そして、施設側が一番恐れているのが
他の入居者にその暴力行為が向かって
ケガをさせること。
最近もこの事例が発生し、
症状を抑える薬も飲んでくれないとのことで
精神病棟に措置入院の検討がされています・・・。
薬が合って効いてくれると
以前の穏やかなTさんに戻ってくれるのではと期待してるのですが・・・。
ただ、施設の方から言われたのが
「あの病院はわりとすぐに入院させてくれたのに、今は混んでるらしく入れません」とのこと。
高齢化が進んで、こういった問題も増えているのでしょうか。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
司法書士ゆうさんが
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