皆さんのお住みの地域は台風の影響を受けてませんでしょうか。

東京は風は強かったものの、恐怖を感じるほどの雨風ではありませんでした。

母の80歳の誕生日を祝うために実家に行きたかったのですがさすがに報道を見ると行けませんでした。

もしや行けたのかもしれないと思うと残念です。

 

 

 

 

さて、

「おひとりさまの備えはいつから始めればいい?」という問題。

 

2年ほど前から

おひとりさまのガーさん(仮名)から

「頼れる親戚もいないので、今後どうしよう」という相談を受けてきました。

 

「おひとりさま任せて安心パック」

と名付けているのがこちら

・遺言書作成

・見守りおよび財産管理等委任契約

・任意後見契約

・死後事務委任契約

(尊厳死宣言証書作成)

 

を説明させていただきました。

財産を誰にあげたいかの希望は明確だったので

公正証書遺言の作成はすぐにできました。

 

 

ただ、ガーさん(仮名)自身はとてもお元気でしたので、今から費用がかかるはちょっと・・・ということで結局契約しておりませんでした。

 

  

 

先日、ガーさん(仮名)のケアマネさんから連絡があり、ガーさん(仮名)はだいぶ認知能力が落ちてきた上、入院することとなり、今後、施設入所もあり得るので至急、補助か保佐の開始申立をして欲しいとのことでした。

 

ちなみに、

認知能力が衰えると任意後見制度を利用する契約など締結するのがむずかしくなります。

 

成年後見制度を利用する場合、

まずは医師の診断書が必要です。

そのためには、診断書を書いてくれる医師を探すこと

予約して受診することが必要となります。

そして、申立をするにあたり、

登記されていないことを証する書面等

さまざまな書類を役所から取り寄せる必要があります。

 

診断書の取得から申立書一式完成するまで

最短で2週間はみて、その後、申立書提出、

裁判所の調査官に自宅(病院)に来てもらって本人面接をして

補助の同意権、代理権、保佐の代理権の意思確認をします。

そこから決定がでるまで更に1週間。

そして審判書到着後確定するまで更に2週間。

 

補助人もしくは保佐人として

行動できるまで最低でも2カ月近くはかかる計算です。

(成年後見だと本人面接がない分短縮されます)

これはまだ早い方かもしれません。

 

ちなみに法務省の見解だと

申立から審判確定まで4カ月以内となってます。

https://www.moj.go.jp/MINJI/a04.html#03

 

となると

いざ代理人が必要となっても

成年後見制度を利用するとすぐには代理人がつくことは無理という現実があります。

 

いつから備えるのか。

 

・見守り契約

・財産管理等委任契約

・任意後見契約

を締結しておいて、まずは見守りで

1か月に1度の電話での安否確認(3~4カ月ごとの訪問)

月3000円(税別)報酬がかかりますが

いざという時がきたら代理権を発効して次に動いてもらえる安心感はあります。

 

その「いざ」という時がいつくるのかは

誰もわかりませんが。

 

ただ、成年後見制度は利用したくても

すぐには利用できるわけではない現状がある

ということを情報として知っておくことも

まずはひとつの備えだと思います。

 

 

 

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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