認知症で成年後見制度を利用している人

もしくは利用している人の親族からの苦情として挙がるのが

 

子どもや孫と旅行に行く際、

本人以外の旅費を払ってあげたくても制限されること

 

これは成年後見人等の立場から言わせていただくと確かにむずかしい問題です。

 

あくまで成年後見人等は本人のために財産管理を行うのが仕事。

 

では、本人のためって何?

 

 

通帳の残高をできるだけ減らさないのが本人のため=幸せなの?

 

 

 

健康でいるために糖質ダメダメだけじゃあね


 

 

カタさん(仮名)は初期の認知症です。

 

決して多いとはいえない預貯金と年金生活の中で

お金に困っている兄弟に頼まれれば数千円をちょくちょく渡します。

友達には気前よく居酒屋でちょくちょくご馳走してあげてます。

 

きっと兄弟や友達が喜ぶ顔を見ると

カタさん(仮名)もうれしいのでしょう。

 

 

カタさん(仮名)はおひとりさま。

主治医からは成年後見制度の保佐相当の診断が出てます。

 

保佐人がつけば

カタさん(仮名)がもし詐欺にあったら取消権を行使できますし

緊急入院が必要になったとき、

入院手続きや病院の支払いもしてもらえるので安心です。

 

 

でも、困っている兄弟にお金を渡したりお友達におごったりしてることを

「貯金が少なくなっているから、お金は自分のためだけに使いましょう」と保佐人に言われたら?

 

それって、本人の幸せのためなのでしょうか。

 

 

「愚行権」

 

字のごとく他人からみたら愚かな行為でも第三者に迷惑をかけなければ、その行為を邪魔されない権利

 


その人にとっての幸せとは何かと考えるとき、愚行権のことを念頭において後見業務を行っています

と書くと偉そうですが。

 

迷ったときは家庭裁判所に連絡票で相談したり、関係者の皆さんとも相談させてもらってます。

 

 



「絶対正解」がある登記業務と違って「絶対正解」はないのが後見業務ですね。

 

そしてこの両方の業務をできるのも司法書士の魅力だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

後見のご相談はこちら

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

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