本日もご訪問いただき、ありがとうございます。

 

みなさんのご親族で特別養護老人ホームで

お世話になった方はいらっしゃいますか?

 

司法書士ゆうさんは、

成年後見人のお仕事をさせていただくまで、

特別養護老人ホームに行ったことがなく、

どんなところかも知りませんでした。

 

正直申し上げて、

お金がないから入る施設ぐらいの偏見を持ってました。

 

 

その後、成年後見人のお仕事で、

いくつかの特別養護老人ホームにお世話になることになりました。

 

 

施設の設備こそ古いけれど、

そこで働く方々は、介護業のプロとして、

とてもキビキビと働いてらっしゃいます。

 

 

 

以前、このブログでも登場したチコさん。

特別養護老人ホームで、

職員の皆さんのおかげで穏やかに過ごしていましたが、ある日、脳梗塞で緊急搬送されました。

 

数日過ごしましたが、

回復の見込みがないとのことで、

医師、看護師、相談員、成年後見人らで会議した上、病院を退院し、

特別養護老人ホームに戻って、

 

「看取り期間」(みとり期間)

 

に入りました。

 

 

看取り期間とは、

 

病状の回復が見込めず、

死が間近に迫っている人に対して、

自然に亡くなる過程を見守る期間のことです。

 

延命治療はせず、

息を引き取るまで、

排せつの介助や、床ずれの防止などをしてくれます。

 

 

 

 

ある日、特別養護老人ホームの相談員の方から

「バイタル(呼吸、脈拍)の低下がみられるので、週は越せないと思う。」

とお電話をいただきました。

 

 

私が駆け付けると、

今までいた相部屋から、

暖かい日差しが降り注ぐ

清潔感がある個室のベッドで、

スヤスヤと眠るチコさんがいました。

 

 

枕元には、ラジカセで、

オルゴールの

「世界に一つだけの花」が流れていました。

あと、秋を感じさせる紅葉の置物も。

 

職員の方から

「2日前にお風呂にも入りました。」とお話もありました。

 

最期の最期まで、

とても丁寧に接していただいたことに感謝しかありません。

 

 

ついつい、自分自身が元気だと、

もっと綺麗な施設や建物の

有料老人ホームがいいのではと思ってしまいます。

介護される側からすれば、そんなことより、

いかに最期まで、

人として尊厳を持って接してくれる人が

傍にいてくれるかが大切なのではと思うようになりました。

 

 

なお、全ての特別養護老人ホームで

看取りに対応してくれるわけではないようです。

 

 

 

これから、皆さんも

親御さんの施設を選ぶことになる機会があるかもしれません。

そんな時、こんな話を思い出していただいて、

建物の豪華さだけで選ぶのではなく、

中で働く人に注目してもらえればと思います。

 

 

これ以外にも今までの

成年後見人、任意後見人にとして、

数々の施設を選んだ経験から

施設選びのコツについても、

いつかブログで書ければと思ってます。

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 下矢印看取りについてわかりやすく書いてあります