ここのホテルのご飯が美味しくて、
すぐ来たくなってしまう
こちらの希望からのお酒のチョイスも
バッチリだし、シェフの挨拶の時の
一言もこだわって作っているのが
感じられる
ご飯の後、ホテル内の装飾が
お正月バージョンに変わっていたので、
二人で見て回った。
部屋に戻ると、彼がテーブルの上を
片付け出した
少ししたら、ホテルの方が
花火のついたホールケーキを持って来た
「えっ?!」
[奥様、お誕生日おめでとうございます]
(あ、そうだ…今月は私の誕生月だった。)
『誕生日おめでとう』
「えー嬉しすぎる
ちょっと動画撮っても良いですか?」
思わず動画を撮った。
[もちろんです]
[優しいご主人で良いですね
こんな風に、奥様の事を考えて
お祝いしてくれる関係は羨ましいです]
(まぁ不倫だからね…とは言えない。苦笑)
ここでは、夫婦と思われているので、
ご主人、奥様と呼ばれている
[お写真撮りましょうか?]
(いらないとは言えない…)
「良いですか?嬉しいです」
怪しまれないように、即答した。
写真を撮ってくれた後、ホテルの人は
戻っていった。
「ありがとうびっくりした」
『本当は、かくかくしかじかと、しようと
ホテルの人と打ち合わせしていたのに、
ふゆが予想外の動きをしたから、
予定と変わっちゃったなぁ』
「えーー笑
そんな風にするはずだったんだ
ごめんーー。」
『そしたら、これもどうぞ』
ティファニーの小さな袋をくれた
中身は、ネックレス。
以前、クリスマスプレゼントで
ブレスレットを貰った時、ネックレスは
目立つからあげられないと言っていたのに、
ブレスレット、ネックレス、ピアスの
3点を買って、コンプリートとしたいと
思いだしたらしい
何がコンプリートなの?
彼の気持ちが嬉しくて嬉しくて、
胸がいっぱいになった。
こういう事をされるたび、
色んな事があったなぁと思い出す。
サプライズ苦手で、
プレゼントは一緒に選んだ方が
好みの物があげられると
合理的に考える彼が、
記念日好き女の私の為に、
どうしたら喜ぶかを考えて、
出来る範囲で頑張ってくれていると
思うと、大事にして貰ってるのかなぁと
改めて感じる