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歌仙「瀬戸の島」 膝送り 首2019(R1)年07月12日ー尾09月12日
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発句 夕凪を漂う舟や瀬戸の島 吉田 酔山
脇 水母静かに浮かぶ海中 岡本 遊凪
第三 最終のボンネットバス間に合って 平良 孝子
四句目 飴をなめなめ詩集読了 佐々木未貫
五句目 月光が跳ねてさざめく木の葉並 凪
折端 相撲の稽古励む兄弟 山
ウ
折立 お茶漬けを朝ごはんにして休暇明け 未
二句目 スマホの写真ならべ変えたり 孝
三句目 新婚で訪ねたホテル廃業に 山
四句目 二人で植えた愛の記念樹 凪
五句目 珈琲は砂糖ふたつが好みです 孝
六句目 「のど自慢」出て特別賞に 未
七句目 お祝いに縁者が揃う寒の月 凪
八句目 練炭火鉢埃だらけで 山
九句目 ルパン来てダイヤの指輪ポケットへ 未
十句目 泡銭とはよく言ったもの 孝
十一句目 名を残し花を残して祖父の逝き 山
ウ折端 碑が立つ初虹の下 凪
ナオ
折立 原っぱの凧合戦は酣に 孝
二句目 イージス艦の配備反対 未
三句目 我が地球温暖化から守れるか 凪
四句目 とんと鼠を捕らぬ飼い猫 山
五句目 夏草に追い越されけり煉瓦塀 未
六句目 祭太鼓をぼんやりと聞く 孝
七句目 かんばせの妖しさ故に魅せられて 山
八句目 ボーイズラブがカーテンの影 凪
九句目 朝陽浴び魔法が溶けて愛が醒め 孝
十句目 西比利亜行きの片道切符 未
十一句目 ふる里を覚えているか渡り鳥 凪
折端 ビルの谷間で見上ぐ繊月 山
ナウ
折立 ロヒンギャの少女へ贈るマスカット 未
二句目 憎しみ連鎖終わるのはいつ 孝
三句目 物理学博士号持つ僧のいて 山
四句目 波形直す雨後の石庭 凪
五句目 幸あれと花弁浮かべ乾杯を 孝
挙句 紋白蝶を追いかける児ら 未
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