ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
二十韻「土筆」の巻、捌:岡本遊凪 、2021年03月21日首ー尾03月21日
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
01発句 忘れずに土筆の並ぶ通学路       岡本 遊凪
02脇   高く低きに翔るつばくろ       五郎丸照子
03第三 猫の仔のじゃれてころげるカーテンに  谷澤 節 
04 四  人の肥満は脳の拘り         角谷美恵子

05 一 駅を出て特に冷たく光る月       多賀 盛剛
06 二  追儺の鬼が突如現われ           節 
07 三 抱きかかえひたすら口説く君恋し       美 
08 四  のふぞうなれど心優しき          照 
09 五 大漁旗掲げて船の帰りくる          照 
10 六  隣家に響く乾杯の声            盛 
ナオ
11 一 夏籠の座禅組む息ゆるやかに         美 
12 二  午睡の夢に越える天山           節 
13 三 ほり深きヒジャブの奥に透ける顔       照 
14 四  身に入むなかで歩み寄り添う        盛 
15 五 月の客つましき野趣は子規の庭        美 
16 六  風に乗りくる唐臼の音           照 
ナウ
17 一 濃く淡く墨絵の画家は白寿超え        美 
18 二  柱の傷をひとり見つめる          盛 
19 三 ひたすらに運河を目指す花筏         節 
20挙句  のどかなときに感謝の気持ち        盛 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 第31回大阪連句懇話会・リモート開催 2021年03月21日首尾