水の樹です

我が家の闘病記である
ワラスガ(藁にもすがる)日記を
お読み頂きありがとうございます

近頃、やっとのことで
治療効果が少しずつ見られ
瀕死状態から抜け出せています

抗がん剤がいつまで効くのか?
なんて考えだしたら不安は尽きません
いまだかつてない大きな不安から
目を背け、今だけを見て生きることが
どんなに難しいか…

高校2年生の娘は2月からガンと闘いはじめ
昨日で3学期が終わりました
学校の配慮もあり、3年生になれました

娘に告げると、特に喜ぶ様子もない

本人にとってそれどころではない💦
というのが本音だろう

レントゲン画像からは
2週に渡り、肺の腫瘍が縮小してきている
様子が確認できた
散りばめられたように点在する腫瘍は
まだいくつもありますが、良い知らせです

ステージ4から抜け出せる日が
くるでしょう

気が付けば、娘が癌患者であり
化学療法中につき入院している
というこの現実を受け入れ
慣れ始めている

娘はこの先、どんなビジョンを抱いて
いるのだろう

そんな娘の幼少期からを
何度も思い返してみるが
そこそこ変わった子供でした

思い返してどうなるわけでもありません
こんな病気が降りかかる原因でも
見つかったところで遅いわけです

娘の病棟には、ガンを患う子供たちが
何人もいます
それぞれのタイミングで入退院を
繰り返しながら治療を進めている

明らかに社会の現実からかけ離れた
世界です
そんな中に自分たちも身を置くと
辛い思いをしている親子がたくさんいる
娘の病気を機にこの事を知る

病気や治療の効果はそれぞれであり
安易にすることもない
自分が住んでいる地域にも
同じように悩みや苦しみを抱えている人が
いるだろう

今まで自分にはあまり関係のなかった
世界であり、よぎることもなかった
なんて呑気な人生だったのか

あれこれ考えても
自分にできることはとても少ない
病気と闘う主役は本人なのだし
痛みすら想像できない

藁にもすがるって
弱く細い藁に掴まり、助けてほしい
そんな思いがこめられている

娘がガンを患い、助けてほしい
心の底から思う反面
自分は誰かを心から助けてあげようと
思い行動したことはあっただろうか?
よくよく考えてみると
助けて欲しいばかりで、虫の良い話
かもしれない

私が誰かに与えられることって
なんだろう?

人の役に立ちたいとか簡単に言えないな

誰に何を届けられるか?
真剣に考えるように与えられた課題
なのかと思わずにはいられません🍀