9月の浴衣は小物に菊と兎 | 遊蝶花(ゆうちょうか)

遊蝶花(ゆうちょうか)

きもの好き・ゆかた好きによる
普段着きものつれづれと
日々の面白出来事備忘録です

 

単衣着物は最高気温が25℃を下回ってからが目安と思っています。

少し動くと汗ばむ気温と湿度、9月に入りましたが「体感温度指数」の予測を見ると、仙台でもしばらくは「外に出るとかなり暑いな」が続くもよう。とはいえ朝は長袖の羽織が必要、昼間は半袖で良い、と1日の気温差が激しく、難しい季節になりました。

 

浴衣の場合は問答無用で35度前後の頃と同じ装備です。

インナーは衿付きの五分袖肌襦袢にユニクロのステコ、その上から綿の浴衣。

半衿はオレンジ系の菊模様の手ぬぐい。

帯は黒、近くで見ると地模様が入っています。リバーシブルな反対側は鳥紋柄。「後ろ向き番(つがい)兎紋」と呼ばれる、二匹の兎が寄り添う後ろ姿、という謎の紋も入っています。これ、何だろう…と思っていたカタチがまさかの「2匹の兎の後ろ姿」と知った時は衝撃を受けました。昔の人の「兎」のイメージって…だいぶ現代人とはセンスが違うのだとギャップに驚きましたとも。

 

後ろ向き番兎紋ものTシャツがありました。

 

 

さて。

9月はお月見の季節、帯留めは白兎さんにしました。

兎の耳の色に合わせて三部紐は桜色。

帯揚げは淡いあずき色のドット柄。

浴衣は寒色系ですが、小物を暖色系な秋アイテムを入れていくと7月・8月とは違う秋らしいコーデができあがりました。

 

十二支を時計型に配置して、自分の干支の反対側にいる干支を「向かい干支」と呼びます。自分にはないものを持っているので、向かい干支を大切にするとパワーをくれるお守りになると言われ、向かい干支は縁起もの。「守り干支」とも呼ばれるとか。

そんなわけで私の向かい干支・兎モチーフのあれこれを集めてみたいと思いつつ、なかなかこれだ!という出会いが少なくて兎グッズにあふれている、ということはありません。。。

 

うさぎの帯留を探してみると「月に兎」「波に兎」のモチーフが多いです。

 

次いで多いのがこのタイプ。

日本的な兎の表現ですが、実はあまり好みではなく…

 

白蝶貝の真正面から見たまるっこい兎がいました!

 

 

ファンシー系白黒うさぎ。

かわいいな君たち。

 

オシャレ系、高級ライン。

兎シルエットに青海波紋の組み合わせが良いですね。

 

作り帯で帯で兎のタレ耳を表現した帯を見つけました!

創作結びで猫耳を作る帯結びは見かけたことがありますが、毎度結ぶのは大変…。うさ耳も作れるだろうけど、作り帯にしてしまった方がカタチがキープできて断然良いですね。

おもしろいなこれ。

 

うさぎの帯も、古典的なものから擬人化した遊び心あるデザインまで色々ありますが。あれこれ試しつくした後は立体的になっていくのですね。ふわふわな兎のしっぽ付き。引き出しや棚の一番上に置くか、専用の箱を用意して保管しなければ。