ゆかたの所持枚数が多いので、時期をわけて着ています。
水色に金魚柄は6月から7月。
墨色に菊柄のこの浴衣は8月に入ってから9月まで。
白い輪郭だけの大きな菊と、東雲色にほんのり色づく菊の葉が印象的。「そしてゆめ」ブランドの浴衣です。
柄が大きいのでどちらかと言えば長身向き。
帯は簾の向こうに萩が見える…ような、縦縞・青系半幅帯を合わせました。リバーシブルな反対綿の白地も見せつつ、文庫結びの上におみくじ結びを重ねる変わり結びに。
帯留はアンティークの蝶々。
べっ甲色に合わせてゴールドの二分紐です。
この日は土曜日だけど午前中に喫茶店でシゴトの打ち合わせ。
さてそろそろと席を立った別れ際、
「今日はこの後なにかあるんですか」
と声をかけられてすぐさま
「ひょっとして普段着ですか?」
と聞き直されました。
おお、こんなことってあるんだ!とびっくりです。
以前は100%「今日何かあるんですか」と聞かれましたが、『ちょっとまてこのこなれ感は着慣れているぞ』と立ち止まって考え、『浴衣を普段着で着ているのかも』と推察してくださったと思われます。
とはいえ、「普段着で着るなんてありえない」と思う方はこの考えには至らないし「ひょっとして普段着ですか」と聞くこともないでしょうから、「普段着で浴衣を着る」日常を受け入れてくださった上での発言であろうと思うと感動です。
ファッションの多様性を受け止める柔軟な世の中になりましたが、この方は「ファッションの多様性」の中に『浴衣を普段着で着る』ことを入れて受け止めてくださったのですね。
本業の仕事まわりの方は『多様性』に寛容な方が多く、一緒にオシゴトをするのが楽しいです。
このあとは初対面のお姉さまに「素敵!肌の色にとても合っているわ!」と褒められました。この浴衣でその褒められ方は初めてやも。
「そして、これから夢を持ってモノを作って行きましょう」
が言葉の由来のブランド。
ブランド浴衣らしく、こだわりを感じる個性派浴衣と出会えます。