駅からちょっと足を伸ばして、住宅街の入り口あたり。コンクリート打ちっ放しのおしゃれっぽいビルの地下に、それはあります。まるでギャラリーか高級ブティックのようなエントランスを抜けると、そこに並ぶのはパンなんだけど、まるで洋服かジュエリーか(ちょっと大げさだけど)とみまごうばかりのレイアウト。これが知る人ぞ知る? パン屋さん“ダンディゾン”。買いたいものが決まったら、店員さんに取ってもらいます。普通のパン屋さんとちがって、お客がトレーに乗せることはありません。いわゆる対面販売という方式。そうそう、考えてみれば店員さんも、パン屋さんっぽくないです。帽子と白い服を変えちゃえば、どこのブティックにいてもおかしくない感じ。すべてが洗練された雰囲気で、もしかしたら気後れしちゃうかも? いや、でもね、かわいらしく、しかも涎を誘う美味しそうなパンたちが、おいでおいでをしているので、パン好きならついふらふらと吸い寄せられるのは必定。



ダンディゾン  で、今日買ったのは、手前のキノコ型の“キュリー”(なす、トマト、エシャロットをカレーパウダー、ガラムマサラなで味付けしたものが中に入ってる)、ランティーユ(レンズ豆のあんパン)、グラッパ(スペイン産サルタナレーズンのパン)、フィシュ(豆乳のバケット)、アセィテュナ(リグーリア産の黒オリーブ入り)の5点。どれもものすご~く美味しいのですが、今回開眼してしまったのが豆乳のパン。これが、こんなにモッチリと美味しいとは…!?。実は、前回訪問したときは、時間が遅かったので選択肢がなく、食パン型の豆乳のパン(豆乳77%、油脂不使用)を購入したのですが、厚めに切ってバターを塗って食べたところ、マジ旨い! 大感動だったのです。バケットも、もちろんそのままで美味しい。吉祥寺はちょっと遠いけど、これはもうリピーターだな。