土屋鞄のパスケース。

 

表面はコードバン。

裏面はソフトヌメ。

 

 

土屋鞄の製品によく使われているソフトヌメは、あまりエイジングはしない革です。

 

 

土屋鞄のコードバンは、新喜皮革のコードバンをレーデルオガワが染色したもの(らしい)。

このコードバンは「水染コードバン」と呼ばれ、色むらがありとても美しい馬革です。

個人的には米ホーウィン社のシェルコードバンよりも美しいと思う(価格はシェルコードバンの方が高い)。

とても美しい色ムラとツヤです。

 

 

 

土屋鞄の商品のコバ面はニス処理が多いのですが、ニス処理はどうしても使っていると剥がれてきて汚くなります。

これは5年ほど使っているものですが、3年目くらいに自分で本磨きで処理し直しています。

 

 

 

とてもシンプルな構造のパスケースですが、ポケット部分は薄く漉いた革を2枚貼り合わせで処理されており、なかなか贅沢な作りです。

 

コードバンという素材は、牛革とは比較にならないくらい高級な素材で、現在の価格だとレーデルオガワのものが1デシ(10㎝×10㎝)で約900円ほどです。

ホーウィン社のシェルコードバンが1デシ1400円くらいでしょうか?

 

ちなみに私がよく使うブレターニャ社のアリゾナが1デシ約150円。

国産革では1番有名な栃木レザーのサドルが約135円。

ルイヴィトンのヌメ(と言われている)マシュア社のヌメが約200円。

どれほど高価なものかよくわかると思います。

 

必然的にコードバンの商品は高価になりがちで、このパスケースが約15000円でした。

今ならこの程度のシンプルなものなら革を買って自分で作るところですが、これはまだレザークラフトを始める前に買ったものです。

 

そのうちレーデルオガワのコードバンで、手帳カバーを作るつもりです。

 

 

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