八木澤高明「裏横浜」ちくま新書(2022/5月刊)を
読んでいます。著者は、アジア諸国を旅した後にふるさと横浜に郷愁を感じ、
本書を纏めたとのこと。
その第1章は横浜スタジアムです。そこは、ペリーとの日米和親条約交渉の地であるらしい。横浜他は、米国の太平洋捕鯨の寄港地として開港を求められたようだ。
1936年には、下関の大洋漁業が1936年に捕鯨を開始する。そのピークは
昭和30年代の南極捕鯨だった。プロ野球の大洋ホエールズは、川崎球場を経て
1978年横浜に移った。一度、子供を連れて横浜球場に行ったこともあります。
横浜球場の歴史を辿ると、遊郭ができたのは、安政6年(1859年)である。
しかし、1866年には、火事でなくなる。その跡は、クリケット場を経て野球場になる。
昭和9年には、ベーブルースがここでホームランを打っている。第2次大戦中には、
捕虜収容所となったことなど、著者は横浜スタジアムの歴史を忠実に紹介しています。
白髪青年太平洋横断:https://ameblo.jp/yutta00neh/entry-12747326825.html
ワクチン接種ハンマーヘッド会場:https://ameblo.jp/daddy3/entry-12679117850.html
なお、本書は週刊文春の文春図書館推薦として、週刊文春 ('22/6/9号、p.105)にて
紹介されていました。筆者は、横浜育ちの若い作家(1972生)です。横浜スタジアムから、
伊勢佐木町まで8章に渡って、親切に各場所の文献を調べ、江戸時代からの歴史を辿って
親切に紹介しています。おしゃれで洗練された都会的なイメージとは異なる猥雑で混沌とした横浜の裏の姿を丁寧に描いています。