意識低い系獣医inアメリカのブログ

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元獣医、現サラリーマンinアメリカ。
モチベ低めそれなりに楽しく生きれればいいや的なノリで生きてます。
雑談系ブログ。獣医の話は全然しません。

日本では近年大麻使用で検挙される人が増加していますね。

 

今回はアメリカのドラッグ事情をアメリカ在住5年になる僕の知る限りでお話ししたいと思います。

 

まず大前提ですが、アメリカでは大麻はドラッグとして認識されていません。

 

とても平和な日本では「ドラッグ=法律で禁止されている体に入れる何か」という認識。すごいふんわりしてますよね。

そのため大麻も覚醒剤も全部ドラッグ。醤油の種類は細かく分かっているのにドラッグの定義が解像度超低いんですよね。

 

というのもコカインやMDMA、マジックマッシュルームなどの「これは覚醒剤?それとも別物?」という聞き慣れないけど小中学校の授業で危険薬物として名前だけは聞いたことあるものがたくさんあるからです。

 

それに比べて、アメリカの認識(僕調べ)でいうと「依存性のあるものは全部ドラッグ(タバコ、アルコールを除く)」です。

ここで重要になってくるのが『依存性』。

覚醒剤、MDMA、コカインは依存性があるのでドラッグ。もちろん違法。

大麻とマジックマッシュルームは依存性が低い。タバコやアルコールよりも低いです。州によっては合法です。大麻は半分以上の州で合法、マジックマッシュルームは少ないですがいくつかの州で合法。

 

もちろん合法と言ってもいつでも使用していいわけではありません。アルコールと一緒です。

仕事中の使用はダメです。

 

日本はタバコやアルコールよりも依存性の低い大麻で大きなニュースになっているので毎回驚いています。

アメリカは「違法だから」という判断基準ではなく「依存性があるかどうか」というロジカルな判断で判断しています。そのため若者のタバコ離れは著しく、「タバコより大麻の方が安全」という考えが主流になってきています。

パーティー(決して怪しくない)に行くと誰かしら大麻は吸ってますし、誰も驚きません。大麻の苦手な人は一定数いるのでそこは配慮し合いながら場所を選んで吸ってます。

 

とまぁアメリカの大麻・ドラッグの認識についてお話ししましたが、僕はタバコも吸わないしお酒もほとんど飲まないので大麻やドラッグに興味すら湧きません。

 

念の為言っておくと、アメリカで大麻をやっている人に悪いイメージはありません。嗜好品として認知されているので。

ただ、クラブに行くとドラッグをやってる人もいます。ホームレスの人は外で注射器を使ってドラッグをやっていたりもします。これらの人たちと大麻を吸っている人は完全に別です。

日本で例えると、お酒を月一でしか飲まない人とアルコール依存症の人ぐらい違います。似て非なるものです。

 

 

完全個人的な意見を言わせてもらうと、全部自己責任か全部違法か依存性に比例して違法性を決めちゃっていいんじゃないかな(タバコ・アルコール含む)と思ったりもしちゃいます。
 
みなさんも自分の住んでいる国の法律と自分の精神力に相談してくれぐれも道を踏み外さないようにしてくださいね。

 

 

アメリカ生活をしていると物価高に国民が苦しんでいる状況がよく流れてきます。

日本のニュースでも「アメリカの物価が高い、生活困窮者が増えてきている」というのが放映されていると思います。

 

正直体感しているのは「物価は高いが国民が苦しんでいる様子はほとんど感じない」です。

 

相変わらずレイオフ(解雇)もありますし、ホームレスの人々も溢れるほどいます。

それを踏まえた上で「コロナ前の状況に戻った」と言う感じです。

コロナ後に大量に従業員数を増やした企業はある程度元のサイズに戻ってきています。

ここ最近は仕事を持っている人はしっかり昇給もしているので物価高には耐えている気がします。

 

アメリカ人の感覚は不思議なもので、物価高になっても娯楽に使うお金をあまり減らしません。

日本人マインドの僕からしたら①生活費②貯金③娯楽費の順でお金を考えると思います。

しかしアメリカ人は①生活費②娯楽費③貯金という考えです。メンタル強いですよね。

 

そのためぱっと見は生活水準は下がってないです。ただ貯金があまりできていない人は増えていると思います。

 

アメリカでは当たり前のようにクレジットカードもリボ払いしている人が結構いるし、ダブルワークしている人も結構います。

 

ここでさらに面白いのが「ダブルワークをしなきゃ生きていけない」というネガティブな感覚ではなくて「空いてる時間にダブルワークでお小遣い稼いじゃうぞ」的なポジティブな感覚で働いています。

日本人とは生活も違うし感覚も結構違うので見ていて面白いです。

 

ちなみに僕はダブルワークはしていないし超節約意識しています。

 

どちらが楽しい人生なのでしょうか。。。

僕は現在アメリカ在住、2年ほど前アメリカの大学で働いていました。

ざっくり職種を説明すると、理系大学の研究室で研究者達のアシスタントをする仕事です。

 

研究者の中にはアメリカのJ1ビザで仕事をしている日本人がいました。

大学内の研究は超専門技術のためJ1ビザで日本から来てポスドクとして働くことができます。

もちろん博士課程を卒業して自分の研究内容がアメリカの研究室とマッチしていて尚且つその研究室がビザを申請してくれる前提です。超狭き門です。

 

アメリカで生活したい人の中にはポスドクとしてアメリカの大学で働く人もいるでしょう。

そんな方に言いたいのは『研究室は慎重に選んだ方がいい』。

 

というのもビザを取得したらその研究室でしか働けません。つまりアメリカ国内では転職ほぼ不可能。

もし研究室選びを間違えて超ブラックなところ(労働時間や給料がアメリカ基準に則ってない)に入ってしまったら終了です。

「2年だけ。」とか期間を決めて渡米ならまだ耐えれるでしょう。ただし、「論文2報出すまで。」や「この研究の成果を出すまで。」など終了期間の不明瞭な目標になると大変な目に遭います。

論文数なんてどの学術誌に掲載するかで難易度変わるし、研究はやればやるほど完結からは遠のきます(それだけどの分野も奥が深い)。

 

僕が在籍していた研究室でもメンタルを病んでいる人はいました。

僕も一時期メンタル病みかけました。やばい!と思った瞬間転職活動始めたのでギリギリ大丈夫でしたけど、、、

 

アメリカ生活に固執するとビザの関係でメンタル病んでも「囚人」のように労働を強いられ逃げることもできず思い描いていたアメリカ生活とはかけ離れたものになりかねません。

 

もし海外の研究室を考えいる博士課程またはポスドクの方がいれば、慎重に研究室選びをすることをおすすめします。