不摂生で脳梗塞を患い2か月近く療養生活を送ってきました。 今はバランス感覚も気にならない程度の体調に戻っています。入院 ハビリ生活のおかげで、体重が12キロ落ちて、ダイエット成功という感じで今は軽いジョギング程度ができるまで、回復しています。 また前のように、日蓮教学をお話し致します。
開目抄からの3番目の権実相対では、実語である、法華経を選び取りました。
五重相対の4番目は本迹相対になります。
法華経は、迹門(『法華経』28章のうち第1章の序品から第14章の安楽行品までの前半部分)と本門(『法華経』第15章の従地涌品から28章の普賢菩薩勧発品までの後半部分)とを比較対照し、本門を選び取ります。
この迹門に教学の重点をおく宗派が天台系寺院であり、本門に教学の重点をおく宗派が日蓮系寺院です。なぜ、本門の方がすぐれているかというと、迹門は二乗作仏を説きますが、まだ理念論の世界にとどまっているのです。つまり、一切衆生の成仏(大小相対のところで述べた成仏の可能性ではなく成仏そのもの)が示されたにすぎません。しかし、本門では歴史上の仏陀にそくして釈尊の久遠実成を開顕されたからです。法華経を説いた仏の永遠性が明かされたからです。
蔵の財よりも身の財すぐれたり。身の財より心の財第一なり。
・御遺文名『崇峻天皇御書』
末法で生活される方の多くは神仏にはご利益信仰になっているように見受けられ仏様より、お金が大切だと思われている人がおおい。
確かに、お金も大切なことではありますが、リハビリで入院していると、健康の方が大切だと知らされます。いくら健康であっても、生じてきたものは、誰もが、いずれ100%必ず滅します。 お釈迦様の教えを日蓮聖人はそのまま伝えています。
仏教は得を基本的には求めません。 徳をもとめます。 一般に、徳がある方は、自身の身体を他の為に尽くす(菩薩道)ことになり、いわゆる、表向きは損な働きになります。
疲れていても、電車の席を他に譲ってあげる、道路に落ちているゴミを拾う。 表向きは損な事であっても、神仏おてんとうさまが、間違いなく見ています。 最近、政治家の中にも、破廉恥な行為でも法律に書かれていないから、自分の行為は違法ではないとか、言う輩が多くなっています。まさに末法ですね。
善悪の判断は人が作った法律ではなく、文化や歴史が優先しなくては、まずいでしょうね。
命に合掌
