婆が5月当初に風邪をひいて、車椅子に座する事が出来なく、ベッド生活が始まっています。 毎日口にするものは、ヤクルト1本、缶詰に入っている栄養ドリンク、半缶、そして、ヨーグルト半分に クラフトタイプの蒟蒻ゼリー一袋だけで、今月末には半年になります。
吞み薬は使いませんが、体のしわが硬くならないように、保湿クリームを塗ってあげています。
元々40キロもない小さな体でしたが、現在は推定30キロもない気がしています。 月に2回の内科の先生の診療と、週に1回の看護士さんの
浣腸などでお腹の掃除と、週に1回訪問入浴のサービスを受けています。 殆ど栄養のある水分だけですから、大便は殆どなく、私たちがすることは、朝晩のおむつの取り換えだけで、負担に感じる事はありません。 看護士さんも、見習の人を教える為に連れてくる時があります。
看護士さんのプロとして独り立ち出来る様、こうした事で、婆が社会に役立つことは、有り難い事です。
痩せてしまったせいか、マットも床づれ防止に変えても、すぐにうっ血が始まります。 血の流れが悪い時には、寒さを訴える事もないが、注意しないと、そのまま固まり死体一歩前という感じです。 足にクッションをたくさん入れてあげるが、高すぎると足の方に血液が行き渡らないから、少し下げて、足先が出る靴下をはかせて、その上から小さなホカロンの様なものを張ってあげる時もありました。
デイに行っていたときは、週に五日、行っている時間はカミさんは自由に自分の事ができ、スタッフの皆さまには感謝です。
今でも、たまにベッドから降ろしてくれと言いますが、車椅子にも座れないから無理だというくらいです。 半年前と違う点は、寝ている時間が極端に増えたという感じです。 しっかり目が覚めている時には、ありがとうの言葉ですが、時には幻覚や妄想が始まります。 昔に亡くなられた人が来たとかいう。 ベッドの外には出る事が出来ないから、いくら幻覚や妄想を言っても、お迎えが来たのかな? という感じでどうという事は無い。 考えようによっては、寝たきりの方が介護する人にとっては負担が少なくなる。
最近若い人の中にも統合失調症というのか、幻覚や妄想で社会生活を送れない精神的疾患のある方が増えていると聞きます。
精神科の療養の薬も催眠性が強い薬が多くあり、薬の量も増えてしまう、飲まなければ妄想が始まる。
又適応障害というのか、不安、焦り、過敏、不眠、頭痛、腹痛、倦怠感などから鬱になるなど、いろいろな、症状のために、学校や会社へ行けなくなったり、中には自殺を試みるなど、様々な問題行動が出ることも多くあります。
家族が心配してこうした行動を頭から責めたりすれば、さらに症状は悪化するとも言われています。 特にいじめ等により、自信を無くされてしまう方が多く見受けられます。 特にコロナ禍によって、夫婦であっても苦しい思いを素直に打ち明けられなく、悩み苦しむ方が増えています。 伊豆の天城で DVなどで逃げる事が出来ない女性を預かっている尼さんの駆け込み寺があります。 何もしなくてよい、自分がやりたい事、出来る事だけをして、一日過ごす。
コロナ禍、辛く厳しい社会ですが、長い人生、立ち止まって、自分自身を見つめなおす。
命に合掌
