天照大神であるアマテラスオオカミといわれる女性の神様を祖先に持つ天皇家は建国以来男系での継承が続いてきました。  もちろん、継承者の中には子供が幼いなどの事で、女性天皇は何人かいたようです。  世界中探してもここまで継承を続ける例はありません。 女性でも天皇でも良いのでは言う意見が多いのはわかりますが、お婿さんはどうするとなった場合その子供が天皇ならば、  所詮天皇家なんて必要がないという理論が必ず出てくる。  天皇の皇子であった聖徳太子は仏教の信奉者で帰化人の曽我の馬子の力を借りて、物部氏と争いになり、聖徳太子側が勝利する。   普通ならば、聖徳太子が皇帝になるはずだが、私がすごいと思うには、天皇を司祭者とし、政治権力とは別にした事です。 

 自らは摂政として国内の政治権力を担い、皇子が幼かったので推古天皇(女性)を司祭者としてまつり上げた。  大陸ではチンギスハーンやローマ帝国、トルコ帝国、ロシアでもフランスでもナポレオンといった具合に皇帝が生じたが、権力者は滅んでゆきました。

 

日本では平氏と源氏の争いなどで、武士が権力を納め、戦国時代の信長、秀吉、家康という権力者が続いたが、権力を持たない帝という天子様は別各でした。  徳川幕府が滅び、官軍側は明治天皇という軍刀を持った、天皇を担ぎ出し、以後帝を生き神様として拝するようになる。  昭和天皇は無条件降伏を受け入れ、憲法が制定され、象徴天皇という制度になり今に至る。

 

上皇様は皇室の在り方を示されています。  絶えず国民に寄り添い、国民の安寧を願う。 これが皇室の姿だと。

私たちは災害などで、同じ目線で心配して下さる皇室に対して、尊敬の念をもっています。  五輪の名誉総裁という役を押し付けられても、国民がコロナ禍での五輪を心配していることは、重々承知しておられると思います。 外国人がたかが象徴だろう、天皇なんて、関係ないという事は、日本人として受け入れられない。  竹中や加藤官房長官は宮内庁の人の発言だと言われているが、天皇が今できる最大限の言葉だと私は思う。  天皇が五輪を進めろとか、やめよという発言はできない。  コロナ禍で五輪を実施するなら、五輪の名誉総裁という役を無くしてあげたら良い。 

 

国民が苦しんでいる中での、被災者の復興や、コロナに打ち勝った証としての五輪を天皇がお言葉を発するなんて、お気の毒でならない。  国民に絶えず寄り添って下さるから、私たちは敬い、尊敬をしている。

 

命に合掌