悲しい東日本大震災から10年を迎える。 復興というインフラの整備は進んだが、多くの人々の生活は未だに戻らない。

一般の人が入れるようになった時、石巻では、あの大川小学校や瓦礫が山のように積まれた被災地に行って、防波堤から海を見て悲しみが止まらなかった。  陸全高田市のコンクリートの長い防潮堤が出来ているが、それとて、震災時の津波の高さより低い。  海の街なのに、海が遠くなってしまって、人々は寂しい思いをしている。  万里の頂上のように、穴を掘って、瓦礫を埋め、土をかぶせて津波に負けない高さの土手を築く、海岸に出るには、津波に負けないトンネルの水門をつけ、海岸に出やすくする。

河も直接津波が襲ってこないように、海に島を作り、分散させる。 山の裏側には河から、港をつくる。  壮大な計画だった。

 

横浜国大名誉教授宮脇昭さんの提言を政府は行っていたら、また違った復興が出来たのではないのかと思ってしまう。

瓦礫の処分に全国の焼却炉を使い九州まで運んだといわれる。 

 

東日本大震災発の被災地沿岸にその土地に適した常緑広葉樹の苗木を植樹し、「災害からいのちを守る」取り組み「森の長城プロジェクト」。この取り組みのきっかけとなったのが、震災直後から被災地に入り、津波被害沿岸部に「森の防潮堤」を永遠と築くことを提唱した植物学者で横浜国立大学名誉教授の宮脇昭さん=写真=の提言だった。

 宮城県沖で発生したマグニチュード9・0の大地震は巨大津波を引き起こし、東北の沿岸に壊滅的な被害を与えた。津波は沿岸にあった原子力発電所も破壊。今も住み慣れた故郷に戻れず、避難生活をしている人が数多くいる。

 「震災の津波では防波堤もクロマツの防潮林もダメになってしまった。だからこそ本物の緑による防潮堤を作る機会だと考えた。被災地の海岸付近で生き延びた木々や森を知ることにより、その土地で災害に最も強く長持ちする植生を知ることができる」。宮脇さんによると、被災したクロマツ海岸林ではトベラやマサキといった広葉樹が生き残り、タブノキやシロダモといった常緑広葉樹を中心とした森が残されているという。

 「津波被害沿岸部に『森の防潮堤を』」――。宮脇さんの声に政界や財界からも多くの支援が集まり、震災翌年の2012年7月には一般財団法人が設立されプロジェクトが始動した。

 森の防潮堤づくりは東北沿岸部で被災瓦礫と混ぜた盛土で作った高台に土地本来の木を植える。津波の威力を減退したり、引き潮で海に流される人や財産を食い止めたりする森林を形成しようという構想。土に瓦礫を混ぜることで、土壌に空気層が生まれて地中深くまで根付きやすいという。

 

人々は、海に近い生活の中で、木々が育つ丘に登り、慰霊碑を建て、仕事を失った人達に植林や、花をたくさん植えていただく事で、悲しみからの復興も早まったのではないのかと私は思っていた。 

 

菅総理は福島をおとずれ、安倍元総理と同じく、福島の原発からの汚染水を海に流すタイミングを模索している。

 

※ 福島第一原発の敷地内のタンクにたまる汚染水について、東京電力は28日、一部のタンクから放出基準値の最大約2万倍にあたる放射性物質が検出されていたことを明らかにした。今回分析した浄化されたはずの汚染水約89万トンのうち、8割超にあたる約75万トンが基準を上回っていたという。

 東電や経済産業省によると、多核種除去設備(ALPS)で処理した汚染水を分析したところ、一部のタンクの汚染水から、ストロンチウム90などが基準値の約2万倍にあたる1リットルあたり約60万ベクレルの濃度で検出された。東電はこれまで、ALPSで処理すれば、トリチウム以外の62種類の放射性物質を除去できると説明していた。

 

いくら海水で薄めても、今の状態でたれ流したら間違いなく諸外国から非難される。  福島の風評被害ではありません。  現実に目を向けて、隠さないで科学的にきちんとしたデータを国民や諸外国に説明してください。 汚染水が安全だというのなら、東京湾横須賀の海に流したらどうなの?   進次郎さんお父さんは原発に対して反省している、環境大臣として、自民党の考えではなく、リーダーシップをどれだけ、発信できるかみてみたい。 

 

命に合掌