誰でも床に足を投げ出して、お尻をついた状態で、立ち上がるのには苦労する。
婆はコタツに入って座椅子から抜け出そうとしてテーブルに手をかけても、体がずれるだけで立つことはできない。 そのままずれるだけ。
家庭でのリハビリの為、リビングの、フローリングの半分くらいに痛くないようにジョイントマットを敷いた。 そのうえで立ち上がるため、赤ちゃんのハイハイを教えた。
大腿部手術でハイハイもできなくなっている婆。 ハイハイならば、立ち上がりたい場所に手をついて立ち上がる事が出来る。
毎日、すこしづつやってもらった。 その結果背筋が伸びて、ハイハイも少しだけ上手になってきて、何とか、ハイハイになれば、つかまり立ちが出来るようになった。 もちろん途中で疲れて、半分うつぶせ状態の時もあった。 みている方は立ち上げるより、ハイハイしている方が安心。 赤ちゃんのハイハイは立ち上がるための第一歩だと思った。
