「家に帰るまでが遠足ですよ!」
このフレーズ、誰しも幼い頃に耳にした記憶がありませんか?
おはようございます。
あなたの「いつも」を大切にする整理収納アドバイザー
&整理の力で主体性を取り戻すステージアップインストラクターのとみやすかおりです。
最近ではこのフレーズは様々な研究がされていますが、それはさておき。
「道具を片づけるまでが仕事ですよ!」
これは全ての働く人に当てはまるのではないかと考えます。
企業さまで多くの人が働いているのをじっと観察することがあります。
(あ、観察している風にはしていません。)
多くの人がいると、いろんなパターンが見受けられます。
仕事の仕方にも癖があり非常に興味深い。
広い執務スペースに多くの人が働いているとなると、モノは一つよりも複数、もしくは一人に一つ与えられた方が仕事が捗る、と考えてしまいがちです。
わざわざモノを取りに移動する時間やモノを戻すために移動する時間はロスですから。
しかし、一人一つある場合に生じるムダもあるのです。
それは、探す時間。
自分専用であるという認識は甘えにもつながり、管理が杜撰になりがち。
そのため、都度都度探す時間がロスであり、下手をすれば移動する往復の時間以上にもなるのです。
じっと観察した結果、敢えて1アイテムの数量を社内で1つにし、一ヶ所で管理して共同使用にする方法を取った方が良いと判断する企業さまには、いわゆるこの、トヨタ式をご提案します。
最初は「エ?」と驚かれます。
面倒だし時間のロスだし。
しかし、たとえば、各個人の持つ事務用備品類を全出ししてもらい総数を数えると、それはそれは一人の人が同じアイテムを何個も持っているなんてのは当たり前で、その会社は今すぐ文房具屋さんを始めた方が儲かるのではないか?と思うほどです。
机の上が乱れている人。
その人たちの仕事ぶりを観察していると、一つの仕事が終わったら、片づけをせずに次の仕事に取り掛かるのです。
客先に送る書類を作成、封緘し発送手配をしたら、その時に使った道具は一旦片づければ良いはず。
なのに、案件フォルダや資料、のりや付箋、クリップなど、大した邪魔にならないのか何なのか、出しっぱなしで次の仕事に突入するのです。
そうじゃなくて。
客先に送る書類の作成~封緘~発送手配という仕事があるとしたら。
使った道具を元の場所に戻すまでが一つの仕事なのです。
「家に帰るまでが遠足」と同じで、「道具を片づけるまでが(一つの)仕事」なのです。
それが出来ないのなら、トヨタ式を導入する荒療治が効果的です。
