『成功の神はネガティブな狩人に降臨する バラエティ的企画術』
著者:角田陽一郎 ・発効日:2015/7/21
もりたん評価:★★★☆☆・所要時間:1.5時間
読破冊数:61/100冊
■こんな人におすすめ
・ヒット番組を作る企画術が知りたい人
・好きを仕事にしたい人
■概要
元TBSのプロデューサー角田陽一郎さんの1冊(本が出版されたときはTBSの社員でしたが今はフリー)。「さんまのスーパーからくりTV」「金スマ」など人気バラエティー番組を手がけてきたプロデューサーがやりたいことを仕事として成立、成功させるための思考法、発想法を伝授。
■この本から学んだこと
今この本かよ、みたいな気はしなくもない。独立しちゃったし、『「好きなことだけやって生きていく」という提案』も出版されたし。まぁ、そこは気にしないで行こう。
個人的にはテレビほとんど見ないんで、今ヒットしている番組とかはよくわからないんですけど、はあちゅうさんが紹介してて、積んであったので。
さてさて、この本。入りから夢を叶えるために「神頼み」しよう! みたな感じから始まるので怪しさ満点。全編この感じだったら読むのを止めようと思う感じなんですが、ちゃんとした話になっていくのでご心配なく。
面白かったのは「オトナの!」の話。もう終わっちゃいましたけどね。(AbemaTVで、『せいこうユースケトーク!』になりました)TBSテレビで放送した後、全編YouTubeで配信しちゃうという画期的な番組でございます。自分たちでマネタイズして、CMに頼らない番組を作るっていうのは、当時から(今でもか?)すごい発想だなぁと思います。
儲けるためのコンテンツを作るのではなく“おもしろいコンテンツを作っていたら、何時の間にか儲かっていた”というスキームを作るのが理想なのです。
だからこそ、好きなことを仕事にしていく必要があるんでしょう。
テレビって言うと自分たちには関係ない世界の話な気がしてしまいますが、この本では会社員っていう枠の中で好きな仕事をするっていう考え方が書いてあるので、フリーランスじゃない会社員の人も読んでみるといいと思います。
■目次
第1章 頭の中の固定観念をもみほぐそう――企画の「実現力」
●夢を叶える正しい「神頼み」の方法
●「どうせ」「たぶん」を突き抜けろ
●他人からは捨てられても、自分だけは捨てるな
●日常にちりばめられた旅の醍醐味を味わう
●全ては「知的好奇心」から始まる
●「ネガティブ」と「後ろ向き」は別だと知ろう
第2章 整った“カッコ良さ”はつまらない――企画の「アイデア」
●「評論家」になる前にワクワクしよう
●アイデアが生まれる三つの行動
●目的地まで寄り道しながらフラフラ走れ
●”無理“と”矛盾“は忘れずに
●「おもしろい」の本質を見極めろ!
第3章 奥深いところに分け入ってみよう――企画の「テクニック」
●あえて「伝え方は1割」!
●書いて書いて脳内経験値を上げる
●「旬」と「終わり」からの解放を宣言する
第4章 シンプルだけど一番大切なのは熱さと誠実さ――企画の「プロデュース」
●人見知りは「情報覚」を持て
●他人を味方にする3+1の秘訣
●両「P」具有でヒットを打て
●トラブルは火消しに回らず焼き尽くす
第5章 変わりゆく価値観を先取りしよう――企画の「未来」
●「やった者勝ち」と信じて突破せよ
●「未来の夜明け前」を楽しもう
●人生の“勝負”と“きっかけ”を逃さない――「マクトゥーブ」と「エピファニー」
●「知性の反逆」に備える――「バラエティ的」とは何か?
「好きなことだけやって生きていく」という提案
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