『ピンヒールははかない』
著者:佐久間裕美子 ・発行日:2017/6/21
もりたん評価:★★★☆☆・所要時間:1.5時間
読破冊数:35/100冊
■こんな人におすすめ
・生き方に悩んでいる人
・女性
・男性も
■概要
NY在住の佐久間裕美子が幻冬舎plusで連載していたものをまとめた1冊。女性の生き方、在り方について色々と考えさせられる内容。
■この本から学んだこと
女性のエッセイで、女性の生き方がメインになっている内容なので、男の自分が読むのもどうなんだろうと思ったんですが、隠居系男子の鳥井さんがおススメしていたので、読んでみました。
佐久間裕美子さんの新刊『ピンヒールははかない』は、男性にこそ読んで欲しい本でした。
率直な感想としては、うお! って感じ。なんというか、女性が読めば共感したりとか色々あるんでしょうけど、男の身としてはむむむむむ……となる。この本の中に出てくる女性はみんなシャキッとしてて、立って生きてる。けど、色々抱えていたり。それは女性特有のもので。自由の国って言われているようなアメリカでもセクシャリティってのは枷であるって感じ。この間の大統領選の見方も女性の視点だとそうなんだ……と思わされ。
世の中がリベラルになってきていて、男女平等なんて言うけど、それもだんかしっくりこないなぁと思って。そういう気持ちの一部がこの本の中には詰まっていたのかもしれない。
普段は、「男と女は生物としての役割が違うのだから真に平等はあり得ない」というスタンスですが、もうそういう話ではないよなぁと。在り方は自分で選べる。けど、選び続けるのは結構なプレッシャーで。色んな生き方があって。
結婚もシングルも子供を産むも産まないも。表現する? しない? 声はあげるべき? 黙ってる方がいい?
ネットのおかげで色んなものが可視化されちゃって、悪意も善意もごちゃまぜで。声をあげれば叩かれるけど、群れるのも苦しい。
枠にハマっているのが苦しい人には読んで欲しい1冊です。
苦しくても、ちょっとだけ、生きるのが楽になるかも。
■目次
ニューヨーク、そして自分の話
トムボーイとパンプス
コミットするシングル生活
別れのマニュアル
自分の場所、自分の表現/インセキュアな自分へ
幸せのバリエーション/恐怖を知ること、忘れること
「ほしいかほしくないか」のタイムリミット
母になった不良少女
大統領選挙について(女性としての)きわめて個人的な考察
被害者意識との付き合い方
二度目のお別れ
エピローグ
ピンヒールははかない
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