家族から祝福を受けて生まれてくる命。
しかし、無事に成長できるとは限らない。
病気、事故、育児放棄、育児ノイローゼ、暴力的な虐待。
それらによって、尊い命が奪われることになうこともある。
命は奪われなくても、子どもの身体的ハンデや、心に
大きな傷を残すことも。
一方祝福を受けず、相手の男性、あるいは女性自身が望ま
ない妊娠により出産に至る場合。どうしてよいかわからない
まま時が過ぎ、たいへん困ることになる。
実家の庭に、29才女性が出産した赤ちゃんを埋めたという
ニュースを見る。
せっかくこの世に生を受けた一人の人格が、その尊厳をすぐ
に奪われて、犬猫のように土に埋められる。悲しすぎる。
一人の子どもをいつくしみ、育み、成長させることは、決して
楽なことではない。親になることは、重大な責任を負うこと。
並大抵のことではない。その責任の重さにに女性は耐えら
れず、尊い命を葬り去ってしまう決断をする。
「こうのとりのゆりかご」
「内密出産」
命を繋ぐ取り組みがある。そうれなりに批判的な見方はある。
しかし、一番大切なことは新しい命を守ること。
自分の子を殺してしまったという罪悪感、後悔の念は消える
ことは決してない。犯罪である。それならば、自分は子育て
を放棄してしまったが、どこかで我が子が生きていると思える
方がいいのではないか。
民間レベルだけではなく、国には子どもの命を守る政策を
考えてほしいものだと思う。