10日までにタイ・チェンライ県の洞窟から少年12人とコーチ1人の全員がタイ海軍,海外ダイバーたちの活躍により全員救出された。
本当によかったなあと思う。
18日,退院した彼らが記者会見を行った。全員ユニォームを着て,サッカーボールを持って,元気に登場した。少年たちは純真で,
その目は輝いていた。
2日に,水中からイギリス人のダイバーが現れた時は,驚いたそうで
少年の一人が「Hello」と声をかけたという。少年たちは当初から体が弱っていくのを感じていた。食べ物は全くなく溜まった水を飲んで
空腹を凌いでいた。体重は救出時には,4kg減っていたが,3kg
もどった彼らは,皆笑顔で元気に洞窟でのことを語っていた。
「力がなくておなかがすいていた。本当におなかがすいていた。
食べ物のことを思い出さないようにしていた。そうしないともっと
おなかがすくから。」と少年が語る。会場からは笑いが起こる。
少年たちが体験したことが,これからの彼らの人生にどう生かされて
いくのだろうか。
気になったのは,少年3人とコーチ1人にタイ国籍が無いということ。
タイ北部の少数民族には無国籍者が多く存在するという。どういうことなのか。タイ政府には,その辺を調査してもらいたい。
少年たちは会見後,それぞれの家庭に戻った。一か月は療養の必要があるが,夢を持ってまた好きなサッカーを始めてほしい。