先日ヤコブセンの話をしていてふと、
デンマークのコペンハーゲンに興味を持った。
ヤコブセンは僕の中で、貝の仲間みたいなイメージだった。名前の雰囲気がトコブシに似ているからだろう。
中学生くらいにBRUTUSで見たのか、イームズと並んで有名なデザイナーという感じで、作品よりも名前だけが頭に残っていた。
いつしか、建築家ということを知る。
トータルデザイン、機能を考え抜くデザイン。
改めてヤコブセンってすごいんだけど、彼の出身地である町を僕は知らない。
コペンハーゲン。
名前はなんども聞いたことがある町なのに、その町並みがどんなものか、まったく記憶と合致しない。あのコーヒーカップの柄は伝統的なものかも知らない。
町自体を見たことがない可能性もあるし、デンマークのどの辺りにある都市なのかも知らない。
そこに吹く風はどんなか
どんな匂いがするのか。
単に無知なだけかもしれないが、今まで興味を持ったことがなかったことに、驚いたのだ。
そこでさっそく、GOOGLE MAPにて旅をしてきた。
そして思っていたよりずっと入り組んだ地形で、スウェーデンのすぐとなり。
こんなに海辺の町なのか。
スウェーデンとの海峡には島がいくつか浮かんでいて、名前がついていた。サルトホルム島。
降り立ってみたらオットセイがいた。
かわゆい。
とても行ってみたくなった。
街区を囲む建物が目立つ、この中に立ってみたい。
この国のデザインを肌で感じたい。
オットセイに会いたい。
そこで気づく。
やっぱり、可能性には価値がある。
想像では補いきれない体験の価値や、
色合いの素敵さや、文化の染み込んだ街並みの美しさが恋しい。
自分の価値観が変わる可能性と、
一緒に行くだろう人との楽しそうな気配の可能性、、
そこに一番の価値がある。
それだけは知っている。