何周も、何周も回って僕は26歳という年齢でバンドをしている。
幾度の挫折のストレスに耐え切れず、紡いできた糸はプツンと切れてしまった。
ソライロブランケットの解散の話が上がったのもちょうど1年前くらい。
「このバンドでのし上がっていくんだ」と25%ずつを持ち寄って100%で思えていた。
しかし、この気持ちはほんのひとかけらでも欠けてしまうとバランスを大きく崩してしまう。
そうしてバンドという船は沈んでしまった。
もう後悔も妥協も下心も言い訳も要らない。
仙台には音楽にそんな気持ちが渦巻いてしまっている気もする。
真の意味で僕は"artist(芸術家)"になるべきなんだろう。
そう察せられるようになるにしては少し時を重ね過ぎたか。
でも本当に大切なことに気付けた、この体験は貴重である。
僕らの中にある「表現したい」という稚拙で横暴で、だけどとても純粋無垢な気持ち。
これをそのままビンに詰めてスプーンでかき回してパッケージしたものが「バターマーマレード」です。
解散した直後4月から準備を始め、自分(たち)の気持ちを混ぜ合わせるのにそれはそれは長い期間を要しました。
でも焦ることなく丁寧に丁寧に作り進めて、今回本当の"work(作品)"を完成させることができました。
まあ実質はほんのあとちょっとで完成なんだけどね。
ソライロブランケットから応援してくれる人へ、言いたいこともわかる。
ただ一つ知って欲しいのは、僕は今はとても前向きであるということ。
何も心配いらない、きっともうすぐ発表になる楽曲を聞いて頂ければ安心してくれると信じてます。
何かちょっと構えて文章を書いてしまった気もするけど、とにかく発表できてホッとしてるし嬉しくてたまらない。
昨日20時に発表してすぐスタジオ行ってメンバーと音を合わせて、大忙しの一日だったからみんなの反応もまだよくわかってない。
ミュージックビデオもアーティスト写真も見てくれましたか?
僕が大好きな「ストリートファイターⅢ 3rdStrike」をしながら撮ったよ(撮影中は中P連打してた)。
撮影は幼馴染の林涼子にお願いしました。
僕らにとって彼女はとても大切な存在ですから。
ミュージックビデオはBa.蜂谷がサポートで参加した撮影のご縁でアフガンRAYさんにお願いしました。
言うまでもなく流石な仕上がりでとてもとても感動です。
楽曲「通う」についてもそのうち語れたらな。
とにかくとにかく、溜まりに溜まった作業もひと段落しました。
今はオフの日においしいラーメンを食べて筋トレをしてゆっくりコーヒーを飲んで読書をしたいです。
そのくらいしてもバチは当たらないと、信じたい。
さて、バターマーマレード始まります。
2020年1月25日、いつものMACANAで僕らの芳醇で鋭利なサウンドを受け取ってもらえればと思います。
2020年1月25日(土) 仙台MACANA
「ママ、ディナーにパンはよして」
OP 17:30/ST 18:00
前売¥2500/当日¥3000(+D)
<共演>
and
indischord
底なしの青
BruteRocks
仙台から良い唄を求める全国の人へ届け。
聞きにきてください。
チケットご予約はホームページから。
https://www.buttermarmalade.com/
昨今の雑多なコンテンツを超えて、小手先のテクニックをすり抜けて、僕らは音楽をする。
安達優人