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第5話~決断~
元田が徳島に行く前日。琴美は元田に呼ばれて、いつもの海沿いの道の堤防に行きました。
「どうしたの?珍しいね。元田からよびだすなんて。いつもは私が呼ぶのにね!」
と琴美は笑顔で言いました。
すると、元田は堤防に座り足をぶらぶらさせながら、海を見て
「今日は海が綺麗だね!いつもより輝いて見えるよ!」
と言いました。
「どうしたの急に?変なげんた~。」と琴美は元田をちゃかしました。すると元田は急に真剣な顔をして、琴美のことを見ました。そして
「あのさ………。今日は大事な話があるんだ。」
と言いました。
「何?」
と琴美は不思議そうな顔で言いました。そして元田が重いくちを開き、
「あのさ………今日で俺と別れて欲しい………。」
と言いました。琴美は思わず固まってしまいました。そして
「どうして……?私何か元田に悪いことした?
と言いました。すると元田は
「好きな人が他にできた。」
と言いました。その言葉に琴美はショックを受けました。そして、続けて元田は
「ごめん………。急にこんなこと言って………。でも、これ以上自分の気持ちに嘘はつけない。」
と言いました。しばらくして、琴美は
「………わかった。別れるよ……。」と言いました。すると元田は
「うん……。元気でな…。」
と言い、その場を去りました。琴美はショックでその場に崩れ落ち、泣きました。元田も同じく泣いていました。元田にとっては、苦渋の決断でした。一番好きな人に一番最悪な嘘をついてしまった………。でも、この方がよかったんだと、自分に言い聞かせました。実は元田がここまでして琴美と別れたのは、ある特別な理由がありました。誰にも話せない特別な理由が………。
第4話~約束~
「琴美ちゃんは俺のことどう思ってるの?」
「………私も元田くんのことが好き……。」と琴美は言いました。すると、元田は
「本当に……?やったー!!」と叫びました。その様子を見て琴美は笑っていました。
これが2人の原点でした。










そして、2人は無事小学校も中学校卒業し、やがて高校へ進学しました。元田は、
「高校生になっても、一緒にいような!」と言いました。すると、琴美は笑顔でうなずきました。ところが、そううまくいかないのが現実。ここ小豆島には、高校がなかったのです。なので、近くの県の高校へ行かなくてはなりませんでした。それだけではなく、元田が進学予定の高校の学力に琴美は達しませんでした。なので、琴美は香川県のとある公立校へ、元田は徳島県のとある私立高校へいくことになりました。2人は、はなればなれになってしまうのです。
「大丈夫だって!俺はどこにいっも琴美のことは忘れないからさ!」
と元田は言いました。琴美は寂しい気持ちになりました。その様子を見て、元田はポケットから貝の形のしたストラップを出し、琴美に渡しました。
「もし、寂しくなったらこのストラップを見て。これは、琴美と俺がつながっている証だから!」
と元田は言い、そして琴美に渡したストラップの色違いのものを出しました。それを見て、琴美は少し笑顔になり
「わかった!ありがとう!いつか絶対に会おうね!」
と言いました。すると元田は
「当たり前じゃん!絶対に会おうな!」と言いました。
こうして、2人はそれぞれの道を歩き始めました。
第3話~突然の告白~
小豆島に来てから一週間が経ちました。この島にもやっと慣れてきました。今日は日曜日。真知子は琴美に、
「琴美!今日3丁目のスーパーで卵の特売やってるから、行ってきてくれない?」
と言いました。琴美は少し嫌な顔をしました。すると、真知子が
「そのついでに、琴美が好きなもの何かかってもいいわよ?」
と言いました。琴美はその言葉についに折れて、スーパーへ向かいました。
いつもの海沿いの道を歩いていると、元田が堤防に座り、足をぶらぶらさせていました。琴美は元田に近寄り、肩をぽんぽんっとたたきました。元田は琴美の方をむき、少し驚いた様子で
「琴美ちゃん!久しぶり!」
と言いました。琴美は、久しぶり!と手話で言いました。すると元田は、
「今、久しぶりって言ったんだね?」
と言いました。琴美は元気よくうなずきました。続けて、元田が
「すごいでしょ?これで、琴美ちゃんと手話で会話ができるね!」
と言いました。琴美は嬉しそうにうなずきました。
どうしてだろ?この子はどうして私のためにここまでしてくれるのだろう?
と琴美は思ったので、思い切って元田に聞いてみました。
「ねぇ。どうして、ここまでしてくれるの?元田くんにとって何のメリットもないのに。」
すると、元田の顔が真剣な顔で琴美を見て、
「それは……。琴美ちゃんのことが好きだからだよ。」
と言いました。琴美はとても驚きました。そして、続けて元田が
「俺は本気。本気で琴美ちゃんのことが好き。琴美ちゃんは俺のことどう思ってるの?」
と言いました。
すると、琴美が重いくちを開き
「私は……」


続く