どうしてもここに一度来たかった



松平容保みたいなおとこ、おらんかいなー



ここで籠城戦ののち、下北半島へ



あの長い長い半島の首の海沿いを

飢えと寒さの中

むつへと向かう会津藩の絵が、ひっそり飾られていた



東日本大震災ののち、暮らす場所を失い

ありとあらゆる地へ散らばった



福島という場所は、日本の歴史の中で

必ず戻るという深い意味を教えてくれる



城の互層目の展望所から、遠く連なる山並みを見る



ななめ後ろから関西の言葉でおばちゃんが

あの方角のあの丘あたりが飯盛山だねと言う



心の中で手を合わせた