*とまちゃん家のジンマくんとイラクサくん勝手に借りてる
*ローゼンパロのようで違う
*気分次第で続くかもしれない
*うだうだぐだぐた意味不明
「やっべ…早く帰らねぇとまたイラクサに文句言われちまう…」
仕事の帰り、すっかり真っ暗になってしまった夜道を小走り気味に歩いていた。
同居人のイラクサは俺様に仕事を押し付けて帰るくせに帰りが遅いと文句を言う。
あいつなりに心配してるんだろうが…よくよく考えると理不尽じゃねぇか?
いろいろ考えながら歩いていると、数メートル先に灯りが見えた。
「なんだ…?骨董品、店…?」
それはこの辺では見慣れない、骨董品店だった。
いつも通る道だが…こんな店あったか?
「…寄ってみっか」
俺様は吸い寄せられるようにどこか甘ったるい匂いのする店に入っていった。
店内には様々な骨董品が所狭しと並んでいた。
「うげ…こんなんが5万もすんのかよ…」
繊細な装飾が施された家具や壺、ガラス細工などを傷つけないように、奥へ奥へと進む。
「っと、ここが一番奥か…?」
店内の一番奥。
木製の、少し洒落たショーケースにはたくさんの人形が並べられていた。
アンティークドールとか言うやつだろう。
どの人形も端正な顔立ちをしてぱっちりと目を開いている。
紫陽花色の髪をした人形、ただ一体を除いて。
「おやおや…珍しい、お客さんだ。いらっしゃい」
突然後ろから声がした。
驚いて振り返れば、店主らしき老人がいた。
「お兄さんは人形が好きなのかい?」
にこにこしながら話しかける店主。
「いや、別にそういう趣味はねぇが…どいつもこいつも今にも動き出しそうだな、と思ってよ…」
そう言って一体だけ、目を閉じた人形に目をやる。
「その人形が気になるかい?」
俺様の視線の先をぴたりと当てた老人はふふ、と笑ったあと少し寂しそうな顔をした。
「…その子の前の持ち主は老夫婦だったんだがね、その老夫婦が事故で亡くなられてここに来たんだ。来たときから目を閉じていてね…売りに来たお孫さんの話だとエメラルドのきれいな瞳だったらしい。」
店主はショーケースの隣にあった古ぼけた小さなタンスの引き出しから、ひとつのネジを取り出した。
「背中にネジ穴があるんだがね…老夫婦が亡くなって以来誰一人として巻くことができないんだ」
そんな話をしながらどこか悲しそうに笑う店主から視線を例の人形に戻す。
別に、人形が好きなわけじゃない。
こんな幼女趣味みたいな人形、イラクサに何を言われるかわかったもんじゃない。
…けど自分でもなぜかわからない。
この人形から目が離せなかった。
こいつが目を開けたらここにあるどの人形よりもきれいなんだろう、と思った。
「…お兄さんさえよければ、その子をもらってくれないかい?」
少しの沈黙の後、店主が口を開いた。
「…は…?!俺様が?!」
「あぁ、お兄さんにならこの子を任せられる。…ずっとここに入れておくのもかわいそうだ。」
店主はまるで、我が子でも見るような暖かい目でその人形を見る。
そんな店主を見ていると、この人形を貰おうかと考えている自分がいて。
そんな自分に苦笑しながら
「…俺様金ねぇぞ?」
そう言うと、店主は首を振った。
「…ありがとう、私が無理を言って頼んだんだ。お代はいらないよ。ちょっと待ってくれ、この子が入る鞄があるんだ。」
そう言って店の奥から戻ってきた店主の手には、高価そうな皮製の鞄が握られていた。
人形とネジを鞄に入れるとき、店主が何か言っていた気がしたが聞き取れなかった。
ただ、なんとなく悲しそうだった。
「…本当にありがとう…大事にしてやってくれ。」
「おう、じいさんも達者でな」
そう言って店を後にした俺様の手には、しっかり皮の鞄が握られていた。
荷物が増えたのにも関わらず、気分はなぜか軽くなった気がした。
「あーあ…イラクサに何言われっかなぁ」
急いで家に帰る俺様の足元を満月が綺麗に照らしていた。
(幸せに、なるんだよ)
(イラクサーただいまー)
(遅いですよ、どこで道草くってたんです)
(いや骨董品屋があってよ…ほら、商店街出てすぐ右に)
(…俺の記憶ではそこは空き地ですよ?)
(…は……?)
*イラシキジンチハが同居してたらっていうほのぼの日常ギャグテイスト気味の私得な妄想とか
*会話文のみ
*時系列なんか存在しない、ただのメモみたいなもの
*まぁ所詮私得の私クオリティー
「じんちゃーん…濡れたー…」
「は…?!お前この雨の中…!傘どうした?!」
「ヒトモシに、んぶ、あげちゃった」
「…ったく…今風呂沸かしてやってるから…(わしわし」
「じ、じんちゃん痛いー!もっと優しく拭いてよー!」
「てめ……」
*
「ふぁー…ほかほか!」
「…良かったな…」
「はっ!じんちゃん大変!着るものない!」
「…俺様のワイシャツ貸してやる」
「でもおっきいよ?」
「お前サイズの服がうちにあるわけねーだろ」
「あ、そっか!」
「貸してもらえるだけありがたいと思「ぶかぶかー!あはは手出なーい!」?!てめその格好でうろつくな!///(下履いてねぇだろ!)」
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「チハ、おつかい頼んでもいいですか?」
「うん!任せて!」
「それじゃあこのメモにあるものを買って来てください。お金です」
「あ!ガマゲロゲのがま口!……あ、もしかして今日おでん?」
「…カレーです。知らない人について行っちゃダメですよ?あと寄り道もダメです」
「うん!わかった!いてきまーす!」
「…アイツ大丈夫か…?」
「カレーのルーだけは忘れないでほしいんですが…」
「変な奴来たら俺が行くからな」
「んぐ…あと、ちょっと…っ」
「「「(((っ可愛い…!)))」」」
(…オオタチー手伝って?)
(タチー!)
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「準備いいか?チハ」
「うん!ばっちりだよシキブちゃん!」
「じゃあ第1問!まずジンマが帰ってきたら?」
「おかえりなさい!ご飯にする?お風呂にする?…それともチハ?」
「正解!最後はちょっと照れながら言うのがコツだ!第2問!言うときの格好は?」
「エプロン!」
「あー惜しい!正解は裸エプロンでしt「なぁに教えてくれてんのかねぇ?シキブくん?」
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「今日のご飯は何にしましょうかねぇ」
「俺イラクサくんの手料理ならなんでもいい」
「チハ、オムライス食べたい!」
「俺様ハンバーグ」
「じゃあオムライスにしましょうか(にっこり」
「イラクサこの野郎」
「やたー!イラクサくん好きー!」
「「「「いただきます!」」」」
「おいしいね!(にぱっ」
「さすがイラクサくん」
「お口に合ってよかったです」
「(…嬉しそうだし、いいか)」
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「いいですか?明日はなんとしてでもこのチラシに載っている食材全てを手に入れます。でなきゃ我が家は今月大赤字です。いいですか?開店と同時に店内は戦場と化します。ですからまずこのルートが肉売り場までの最短で…」
「でもイラクサくん、それだと野菜売り場遠くて売り切れちゃわないか?」
「えぇ、ですから二手に分けます。チハとシキブさんと俺チーム、そしてジンマチーム」
「ちょっと待て、なんで俺様1人なんだよ。チームもくそもねぇだろ」
「なるほど…それでジンマくんを泥沼の争いになるのが目に見えてる肉売り場に特攻させる作戦か…さすがイラクサくんだ」
「えぇ、チハやシキブさんを危険な目に合わせるわけにはいきませんからね」
「なぁ俺様は?俺様危険な目に合うんじゃねぇの?これ」
「ジンマ、明日手ぶらで帰ってきたらタダじゃおきませんからね。死んでも勝利(肉)をもぎ取って来てください」
「チハも頑張るね…!」
「チハは転ばないようにしてくださいね、怪我でもしたら大変です」
「うん!」
「……ちょっと泣いていいか?」
*
「卵…!取ったよ!っひゃあ?!(ズベシャ」
「チハ?!」
「大丈夫ですか?!」
「卵、割っちゃった…っふぇええ」
「チハは頑張ったよ、えらいえらい(ぎゅー」
「えぇ、チハは頑張りました。さぁジンマ、もう一度卵を」
「俺様?!」
「当たり前です(さらっ」
「ほら、ジンマくん<チハのために>行ってこい」
「シキブくん卑怯だぞこの野郎」
「じんちゃ、ごめんね、チハが…卵、割っちゃったから…っひっく」
「っ、だあぁあ!行ってやらぁああ!!!(ダッ」
**
「さーて、買うもの買ったし帰るか!」
「持ちますよ」
「え、イラクサくん持ってるじゃん」
「あなたに持たせるわけにはいきません(にこ」
「っ//(きゅん」
「チハも持つ!」
「じゃあチハ、俺と袋半分して持とうぜ、チハそっち持ってな」
「うん!!」
「微笑ましいですね」
「…おいイラクサ、俺様の荷物、お前のより多くねぇか?」
「気のせいですよ(さらり」
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「皆さん洗濯終わったんで干すの手伝ってください」
「はーい!」
「んー」
「…はいはい」
「じんちゃん!はいは1回!」
「はいはい、わかってるよ」
「わかってないー!」
「ジンマくんどさくさに紛れてチハのパンツ盗むなよ?」
「盗まねぇよ!!」
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「じんちゃーん、朝だよー!」
「…あと5時間…」
「遅刻しちゃうよー?」
「…んー」
「おーきーてー!(ぽふっ」
「おー…」
「ジンマくーんおーきーろー☆(ぼふっ」
「ぐふっ」
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「…じんちゃん、一緒に寝てい?」
「どうした…?」
「…やな夢みた、こあかった(ぎゅ」
「…大丈夫だ、俺様が追い払ってやる」
「ほんと?」
「ああ、ほら寝ろ」
「ん…おやすみ、じんちゃん」
(ぅ…じんちゃ…むにゃ)
((寝れねぇ…っ))
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「チハ、」
「なぁに?じんちゃん」
「そろそろ、逝くわ」
「そっ、かぁ…」
「お前はまだ来んなよ」
「…チハがいくまで待っててくれる?」
「おう」
「…約束、だからね」
「おう」
「破ったら、針千本だからね」
「おう」
「…っ、いってらっしゃい」
(行ってくらぁ)
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「じんちゃんのばか!」
「はっ、俺様がバカならお前は大バカだな!」
「ちがうもん!ばかって言う人がばかなんだもん!じんちゃんばかばか!」
「ああ?てめぇやんのか?」
「ジンマ、大人気ないですよ」
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「じ、んちゃ」
「チハ?!今なんとかしてやるからな!!」
「じんちゃ、あの、ね」
「お前は助かる!救急車も呼んだ!俺様より先に逝くなんざぜってぇ許さ「だ、いすき…」…っ、ばかやろ…っ」
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「じんちゃんじんちゃん抱っこ!」
「ったく…ほらよ」
「えへへー///」
「…ロリコン」
「イラクサ殴るぞ」
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「38,5℃…か」
「けほ…っ」
「風邪だな…」
「…じん、ちゃ…きょ、トレイン…」
「あ?休むから大丈夫だ」
「や、行って…チハ、ひとりで…っけほ」
「バカ、いいから寝ろ」
「でも、チハのせーで…じんちゃんも、休んじゃったら」
「お前のせいじゃねぇよ、ちょうど俺様も休みてぇ気分だったしな」
「っ、でも「あ゙ー!!いいから病人は寝てろ!」
「……っけほ、じんちゃ、ありあとぉ//(ふにゃ」
「…別に、お前の為じゃねぇよ//(ふいっ/撫で」
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「あいすーあいすーっ//(にへ」
「…チハそれ今日何個目だ?」
「……ま、まだ一個目だよ!(目逸らし」
「ほぅ…?俺様に嘘吐くたぁいい度胸だな、チハ?」
「っ、ご、ごめんなさあぁい」
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「…(うとうと」
「…チハ、布団行け」
「…やら…(ふるふる」
「眠いんだろ?俺様まだ仕事終んねぇし、先寝てろ(撫で」
「や、じんちゃんまつ…(こっくりこっくり」
「お前なぁ…(はぁ」
「…いっしょ、いたいの…だめ…?(じぃ」
「っ…勝手にしろ…//(ふい」
なにが起こったのか、俺様にはわからなかった。
ホームに響いたブレーキ音、叫び声、乗客のあわてふためく姿。
そして、線路上で真っ赤に染まった紫髪の少女。
まさか、まさかまさか。
全身から嫌な汗が噴き出る。
聞こえるはずのない心臓の音がドクドクとうるさい。
違うと信じたい。
けれど、傍らに落ちているピンクの欠片が、それが誰なのかを物語っていて。
「チハ!!!」
線路に降りて抱き抱える。
なりふりかまっていられなかった。
「おい、目ェ開けろ!チハ!起きろ!!」
反応は、ない。
それでも少女の名を呼び続ける。
「じ、んちゃ…?」
うっすらと開かれた深緑の瞳に少し安堵を覚えた。
「今、今助けてやっから、踏ん張れよ、諦めんなよ?!」
口元に付いた血を拭ってやりながら話しかける。
止血しようとした俺様の手を、弱々しくチハが握った。
そしてふにゃりと笑う。
「じん、ちゃ…チハね、じんちゃんの彼女になれてよかった」
「チ、ハ…やめろ」
「まいにち、まいにち幸せだった」
「やめろ、やめろよ!まだお前は…っ」
「泣かないで、じんちゃん」
いつもの笑顔でチハが言う。
泣かせてんのは誰だ、そんな今際の際みてぇなこと言ってんな。
俺様より先に逝くとか絶対許さねぇからな。
言ってやりたいことはたくさんあるのに、言葉の代わりに涙ばかり出てきて何も言えない。
チハの手が弱々しく俺様の涙を拭う。
「じんちゃ、ん…すき、だいすき」
そう言ってにっこりと笑った、次の瞬間。
チハの手が俺様の頬を離れて地面に落ちた。
「…チハ…?」
起きろよ、
「冗談よせよ、また、寝たのか?」
目開けろよ、
「…っ、あああああああああああああああああああああっ」
じんちゃん、って呼んでくれよ、なぁ
チハ
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結論:よくわからん死ネタというか小説無理や_(:D」∠)_