2021 夏 京都の旅29
カステラ・ド・パウロ
8/20(金)⑥
一の鳥居から今出川通りを渡って、向かいの路地に入っていく。「佛立ミュージアム」は、ここをしばらく歩いた右手にあった。割と新しい印象の、ビルの1~2階だったが、やはりここも閉じていた。外から窺うのみだったが、また来る機会もあるだろう。
近くに「将軍八神社」があるのは何で知ったのだろう。あるいは付近に道標が出ていたのかも知れなかったが、そぼ降る雨の中、そこまで歩いてみた。住宅街の中に立つだけあって、かつてはあったであろう、周囲の社叢が乏しいだけに、物足りない気もするが、社殿は小ぶりながら立派なもの、その上文化財がかなりあるらしく、新しい収蔵庫が作られていたが、扉は厳重に閉じられていた。
「将軍八神社」境内にて
この近くの通りは、商店街、と呼べる程ではないがお店がポツポツとあり、何に惹かれたのか記憶が定かでないのが残念だが、ぶらぶら歩いて退屈しない一画だったと思う。
どこか一休み出来るところ、と考えると、駐車場に入ってくる途中、北野天満宮のすぐ脇にあった店が印象に残っていて、行ってみることにした。
ちょっと珍しい、ポルトガルのスイーツを看板にした店だ。カステラ・ド・パウロという店名からもそれは窺える。
蔵を改装したと思われる外観は、重厚な和風建築そのものだが、ポルトガルといえば、桃山から江戸初期に日本と交流があった、という歴史の断片が脳裏をかすめたせいか、不思議と違和を感じない。入ってみると、正面のショーウインドウにポルトガル風というケーキ類が並び、左手に階段があって、2階がカフェになっている。さほど混んでいるわけではないが、感染防止対策に従業員は相当神経を使っていて、かなり事細かな指示を受けた憶えが残る。店内には小物の装飾品が沢山、ポルトガルにちなんだものなのだろう。
蔵を改装したと思われるカステラ・ド・パウロ
スイーツは、特に違和感もなく、美味しくいただいた。ウインドウに並べられたのを見た限りでは、卵の黄身を使ったものが多かった、というより、そのような色の印象が記憶に残る。ここでも例によって日記書きにいそしんだ。
ひとまず、ここでゆっくり
2021 夏 京都の旅30につづく